「フレンチブルーピクニック」というフランス車のイベントが6年前からあったなんて、全く知らなかった!私自身はフランス車オーナーではないが、「フランス車は大好き」である。今回プジョー106のオーナーである尾車親方と共に、私は嬉々として千歳に出かけた。
では、まずは旧いクルマから。やっぱ、シトローエンといえば2CVですネ。このクルマ自体は1990年まで生産されていたので、実はそんなに低年式のクルマではないかもしれませんが・・・できれば、メアリとか、アミとか、SMとか、CXに会いたかったのだが。先日のクラシックカーフェスではお目にかかれたDSも、今回は来てなかった。ちょっと残念。
だが、GS君がいた!いやあ、このテールエンドが、シトローエンだなぁ。
GSの後継車たるBX。この、カラードバンパーでありながらも、ボディと色味が相当違っているところが、フランス車的で、実に素晴らしい。このBXはサンルーフ仕様だったのだが、なぜかその屋根は、一面アルミ箔のようなモノで覆われていた。雨漏り対策なのか、それとも小粋なドレスアップだったのか、真実は藪の中である。
シロナガスクジラのような、堂々たる体躯のXM。オーナー氏のご好意で、シートに座らせていただく機会を得た。この大ぶりの柔らかなシートの感触は、まさに極上で、これがフランス車のシートってヤツなんですネ!うーん、どんぶらこ。
サクソ。一時は「シャンソン」なんて名前で売られていたこともあった。「サクソ」って音の響きが、イマイチ日本語的には美しくなかったからなのだろう。サクソはプジョー106と兄弟車といってもいい関係だ。なるほど、似ている。
ピカソ。その、8ライトのサイドウインドウグラフィックスのデザインが、ピカソたる所以なのだろうか。発表当初は、やや凡庸に見えたのだが、今あらためて見てみると、なかなか個性的である。
続いて、新世代のシトローエンたち。C2とC3は基本的には同じクルマなのだが、うまく作り分けている。とんがった感じのC2も、丸くて柔和なC3も、どちらもフレンチテイストに溢れている。
そして、C4とC5。C4はクーペのデザインも、なかなかアグレッシヴで素敵だが、やはり5ドアを味わってこそ、フランス車の真髄を知ることができるのだろう。近年のシトローエンは、とても魅力的だ。
(・・・プジョー&ルノー編に続く)