新型フォレスターのカタログが私の元に届いた。まだ試乗もしていないのだが、カタログ上から受けたこのクルマのインプレッションを、大まかに語ろう。
新型フォレスターが全高を高くしたのは、「アウトバック」とキャラクターがカブりがちだったことを回避するためだったのだと推測される。これまで以上にSUVテイストの濃くなったこのクルマ。スバル伝統の「サッシュレスドア」を止めたこともあって、このアングルからみると、なんだかよくあるSUV風というか、スバルらしさが希薄になってしまったような印象を受ける。
「サイドアンダーミラー」が、また無粋である。コレって、どうしても付けなければいけないモノなのだろうか?衝突時の歩行者保護の観点からいけば、このような突起物は無い方がいいようにも思えるのだが・・・
インパネ周辺の意匠やパワーウィンドゥ周辺の仕上げは、インプレッサとほぼ同じである。スバルブランドのイメージの統一化を図ったというよりは、おそらくはコストダウンのため部品を共有したのだろうと推測される。それが、トヨタとの提携の影響かどうかは謎ですが・・・
スバルが相変わらず偉いのは、ターボ・ノンターボを問わず「5MT」を選択できることである。このMT車不遇の時代に、この姿勢は大いに評価できる。
その一方、あんまり評価できないのは、ATが相変わらず4速であること。実用上大して不具合ではないと思われるとはいえ、AT車全盛のこの時代に、スペック上見劣りし、商品力にやや欠けると言わざるを得ない。
VDCが全車標準装備なのは、一つの見識である。この点は大いに評価したい。
また、カタログでは大きく謳われていないが、スバルもとうとうこのクラスのクルマに「電動パワーステアリング」を採用した模様。ただし、それはNA車に限られ、ターボ車のパワステは油圧式である。やはり、ステアリングのフィール自体には、油圧式の方にまだ一日の長があるのかもしれない。
とはいえ、いろいろとコストダウンをした成果か、このクルマの価格競争力自体は高そうである。2.0Xの5MT車の車両本体価格は(AWDであるにもかかわらず!)200万円を割っている。
私が買うんだったら、CDオーディオと革巻ステアリング&シフトノブ、アルミホイールが標準で付く2.0XS(5MT:215万2500円)にするだろう。汗っかきの私に、革巻ステアリングは必需品なので・・・
プラチナシルバーのインテリアも大いに魅力的。様々なセットオプションとの「抱き合わせ販売」なのが残念ではあるが。
なんだかんだいっても、試乗するのが楽しみな一台ではあるのは事実。私が着目しているのは、私の乗るレガシィ2.0iのSOHCエンジンと、今回のフォレスターで新開発のDOHC・NAエンジンとのフィールの違いである。年が明けたら、直ちにスバルに走らねば!