
’99年に購入した我が家のVHSビデオデッキ(パナソニックNV-H120)が、最近不調になってきた。操作ボタンをまったく受け付けなくなったり、ビデオカセットが取り出せなくなったりするようになったのだ。電源コードを抜いて数分待てば復旧するのだが、今年に入ってからは、あまりにもその症状が頻発するのである。このまま放置すれば、貴重なお宝映像を撮り逃してしまうリスクが極めて高くなった。

そこで、私は妻を説得した。ココはやっぱ、「ソニーのブルーレイ」しかないだろうと。

私の熱意はめでたく通り、我が家に「BDZ-T75」がやってきた。円高や液晶テレビ不振で、赤字にあえぐソニーの手助けになってくれれば幸いである。

この精密な機械は、通常モードでは電源を入れてから立ち上がるまで、パソコンと同じくらいの時間を要する。パソコンでいえば「スタンバイモード」のようなモノも付いているのだが、それを使うと待機電力を結構使うと思われ、それは今の時代、あまりエコではない。
とはいえ、録画予約あるいは録画をしている間でも、DVDビデオを視聴可能なのは、見逃せないチャームポイントだ。
ソフト再生については、我が家にあるDVDソフトで動作確認したところ、ほとんどのDVDは視聴可能だが、パソコンで落としたDVD-Rに一部視聴できないものがあったことを報告しておこう。また、CDビデオには対応していない模様である。
なお、直接DVDに録画することは出来ないが、一度ハードディスクに落としたものをDVDにダビングすることは可能。ブルーレイディスクを使えば、それ1枚に最大48時間50分の記録が可能なのだそうだ。

もちろん、地上波デジタルチューナー内蔵。今まで使っていたアナログ放送のアンテナをそのまま利用できる。画質の違いについては、ウチのテレビが’97年製のブラウン管のテレビだからかもしれないが、「地上波デジタル」と「受信状況のいい地上波アナログ」とでは、そう大差はないというのが私の偽らざる実感である。

そして、デジタル放送の特色を活用したのが「x-おまかせ・まる録」機能なのだ。

キーワードを登録しておくと、このマシンはそのキーワードに合致した番組を探し出して、全部録画してくれるのである。

私が入力したキーワードに合致した番組は、来週までの間でたったの3番組しかなかったが、とりあえず自分のお気に入りのタレントが出演する番組を見逃してしまうリスクは大幅に減少した。デジタル放送完全移行について非常に懐疑的だったのだが、「そう悪くないんじゃないか」と思い始めている私は、ノンポリである。
ただ、分厚い説明書を読んだ限りでは「CMカット機能」は付いていない模様。今後の課題として、ゼヒ要望したい。