
今、スバルのディーラーに行くと、『The story of LEGACY Vol.01』という冊子を入手することが出来る。

レガシィが誕生したのは、1989年。この年は日本車のヴィンテージ・イヤーとも言える年で、「ユーノス・ロードスター」「スカイラインGT-R」「セルシオ」等のエポックメイキングなクルマが発表された年だ。その影に隠れがちだが、レガシィもやはりその年に発表され、当時経営危機に陥っていたスバルの救世主となったことは、私の記憶には新しい。もう20年も前のことだったりするのだが・・・


初代(BF型)のグラッシーなキャビンは、今なお美しい。「商用バン」とは違う「乗用ワゴン」という形式を定着させた初代の功績は、偉大であると思う。その後、各社からもその手のクルマが続々と登場し、「ステーションワゴンブーム」が巻き起こったものだ。

そして4代目(BP型)。現在ステーションワゴンとしては孤軍奮闘しているといっていいだろう。この洗練されたスタイルと、ジェントルなドライブフィールに私も惚れこんでしまい、とうとう購入に至ったことは記憶に新しい。もう3年も経ってしまったが・・・


今年の5月には、レガシィもフルモデルチェンジすることが予測される。
果たして、それが、本当にこの「レガシィ・コンセプト」のようなカタチで出てきてしまうのだろうか。
登場以来、基本コンセプトとボディサイズをほとんど変えずに、20年間スバルの屋台骨を支えてきたレガシィ。それは日本車としては稀有な存在だったと思う。国産車として、そういうクルマはトヨタのクラウンとマツダのロードスターくらいなものだ(あ、センチュリーもそうかも)。それなのに、大幅なサイズアップをした上に、スカイラインだかBMWだか判らないようなこのスタイルになってしまうのだろうか。スバルは何処へ行くのだろう・・・