親分:いよいよ話題の「トヨタ86」に試乗できる日がやって来たな!
彰太郎:「AREA 86」なんてのが用意されているとは!トヨタの気合と情熱が、ひしひしと伝わって来ますね。
ハリー:若者のクルマ離れに、トヨタも危機感を感じているんでしょう。このクルマの登場が、それを引き止める起爆剤になってくれればいいんですが・・・
親分:試乗車は2台用意されてるネ。赤いのは6MTの「G」(北海道地区メーカー希望小売価格241万6300円)で、黒いのは6ATの「GT」(同287万6300円)か。さて、どちらに乗ろうかネ?
彰太郎:当然、スポーツカーですから、MTに乗りましょうか。
ハリー:ショールーム内で見るのと違って、外で見ると引き締まってコンパクトに見えるね!
親分:全長でいえば、現行カローラよりも17cm短いんだってさ。
親分:タイヤはスタッドレスの「ブリザックREVO GZ」で、サイズは205/55R16なんだネ。
彰太郎:今年の札幌は雪解けが遅いですからねぇ。私は例年なら、3月の終わりには夏タイヤに履き替えてますヨ。
親分:この「86エンブレム」は、水平対向エンジンをモチーフにしつつ、86の数字が4輪ドリフトしているようなイメージのデザインなんだってさ。
彰太郎:なるほどねぇ・・・我々はもうトシだから、グリップ走行でおとなしく走りましょうや。
ハリー:アイドリングは意外に静かで、振動もほとんど無いですね。
親分:でも、走り出すと、結構野太いエキゾーストノートが響くな。
彰太郎:それも演出なんでしょうね。これぐらいエンジン音がしてくれた方が、むしろ気持ちイイですヨ!
親分:ボンネットの稜線がはっきり見えるから、割と車両感覚は掴みやすいと思うヨ。水平基調のインテリアと併せて、峠を攻める輩にはもってこいかもな。
彰太郎:今回は我々3名+セールスレディさんの4名乗車での試乗でしたが、動力性能的にまったく不満はないですね。ステアリングは重めのタッチで、いいあんばいです。曖昧さが無く、かといって過敏でもなく、気持ちのいいフィールです。いいサジ加減です。
親分:シフトは短めのストロークで、スコスコ決まるワ。これまたグッドだな。ただ、バックに入れる時は誤操作防止用のリングを引っ張る必要があるんだねぇ。MTなのにバックブザーが鳴るってのは、なんだか新鮮だよな。
ハリー:乗り心地が、これまたイイんですよ!私は後席に座っていましたが、まったく不快な突き上げはなく、非常にしなやかでフラットです。
親分:一連のスバル車に通じるフラットライド感だな。実はこのクルマ、スバルの群馬工場で生産されているんだってさ。生産を終えたサンバーの後に、86とBRZがそのラインを流れているワケだ。つまり、「86は、BRZのOEM」と言っても、過言ではないんだな。
彰太郎:通常の乾いた舗装路の街乗り程度だと、あんまりFRってことを意識させないですよね。路面がスリッピーだったり、峠道なんかだと、「後輪駆動感」をもっと感じられるのかもしれないですが・・・
親分:後席は、想像通り、実にタイトというか、狭いな。頭の真上にガラスが来るから、太陽が照っていると直射日光が髪の毛というか、後頭部直撃だ。今日、曇り空だったのは、幸いだったなぁ。
ハリー:センターコンソールが後席まで突き出しているので、運転席の後ろに乗るためには、ドライバーズシートを倒して、運転席から乗り込む感じです。
彰太郎:私がベストなドライビングポジションを取ると、運転席の後ろの人のニースペースは、おそらく無くなりますね。4名乗車で長距離ドライブは無理っぽいですね。
ハリー:でもね、この狭さは、むしろ乗員同志の親密感が増す感じで、案外いいかもしれないですヨ。男女2名ずつ乗るんだったら、だだっ広いミニバンに乗るよりも、同じ空気感を味わえるというか、むしろ会話が弾みそうな予感がします。
親分:いわゆる、岩崎宏美の「ロマンス」状態だな。♪息がかかるほど~
ハリー:いやあ、86。なかなかイイですネ!ですが、やっぱ私は、スバルのBRZに、あのヒトと二人で乗りたいです。
親分:俺も、そのヒトと、乗りたいな。スバルにも、行かなきゃな!
彰太郎:私は、6ATの「GT」にも乗ってみましたが、これがまた、なかなかイイんです!マニュアルモードでシフトダウンした時の「ブリッピング」が快感で、人間よりも上手いです。レスポンスもいいし、なかなか優秀なトランスミッションですヨ。まあ、私だったら、やっぱりMTを買うとは思いますが・・・
親分:このクルマ、ATとMTの販売比率はどれくらいになるだろうなあ。俺は5:5くらいだと思うな。
彰太郎:いやあ、このご時世ですから、7:3でATの勝ちじゃないですか。ただし、スバルのBRZの方は、MT比率がもうちょっと高くなるような予感がします。
ハリー:キーホルダーまでいただいて、充実の一日でしたネ!86、あっぱれです!
彰太郎:いやあ、運転して面白いクルマでしたね。私も、あっぱれです。
親分:実に楽しい試乗だったな!次回はBRZに、是非乗ろう。いやあ、待ち遠しいなぁ。あっぱれ!