マイレガシィを修復している待ち時間の間。
この度マイチェンして「D型」に進化した「レヴォーグ」を、試乗させていただくことができた。
グレードは、「1.6GT-S EyeSight」(CVT:税込車両本体価格307万8000円)である。
私が今回の年次改良で最も素晴らしいと思ったのは、ついに4:2:4の分割可倒式となったリヤシートである。
これまで、なぜかスバルのワゴンのリヤシートは、私の車を含めて、6:4分割のみだった。
今回の改良で、中央のみを倒すことができるようになった。
これならば、ゆったり4名乗車で、スキーキャリア無しでスキーにいくことが出来るではありませんか!
さて、いよいよエンジンに火を入れる。
ブラック基調のインテリアにあしらわれたブルーステッチは、なかなか小粋なアクセントだ。
パワーウインドゥには、ついに「全席オート式」に進化。
メーカーオプションの「スマートルームミラー」は、通常の鏡としての「ミラーモード」のほかに、リアカメラを駆使した「ディスプレイモード」をも選択できる、優れモノ。
当然ながら「自動防眩機能付」である。
さて、いよいよ実際に走らせてみる。
低く水平なウエストラインと、しっかりと目視できるボンネットで、車両感覚は非常に掴みやすい。
BPレガシィから乗り換えると、まったく違和感はないというか、ほとんど同じように取り回しが出来る。
エンジンを掛けても、不快な振動はまったく無く、アイドリングでは水を打ったような静けさ。
だがしかし、このクルマは、速い!
パートスロットルでも十分以上な速さで、リニアロトニックのシームレスな加速感は、まるで地下鉄を走らせているかのような、EVにも通じる快感。
そして、前が空いた時にフルスロットルを与えると、それは段付き制御に変わり、多段ATの如くスポーツ心を躍らせる。
加えて、シンメトリカルAWDの素性の良さが紡ぎだす、絶大なる安心感の直進性。
ビルシュタインの脚回りは、初期のレヴォーグと比べると、かなり角がとれた印象。
強靭な骨格と、しなやかな筋肉で、柔よく剛を制す、スポーツマン。
この力強いが重々しくない、かといって軽薄でもないライドフィールに、私は「故千代の富士氏」のことを連想してしまった。
加えてしっかりと広い荷室は、キャンプはもちろん、一人暮らしの引越しにも対応可能。
この、307万8400円という価格は、決して、高くないどころか、むしろ大バーゲンじゃありませんか!
調子に乗ってスロットルを開け気味で楽しませていただいたせいか、この試乗においての燃費は、5.5km/Lとなってしまった。
だが、カタログ燃費の16.0km/Lから想像するに、普段使いでは、リッター11~12kmくらいは走ってくれると、思われる。
D型レヴォーグ。
私の当初の予想以上に、素晴らしいクルマだった。
私が次に購入するのは「XV」になるだろうと考えていたのだが、この「レヴォーグ」には、その価格差を越えた魅力がある。
結局のところ、最終決断を下すのは、「我が家の財務大臣である妻」になることでありましょう・・・(^^;
そしていただいたお土産の数々。
「S4」「WRX STI」のカタログと、「NEW LEVORG プルバックマグネットカー」と、「BRZ STi ステッカー」。
やはり、SUBARUは、スバらしい。