この3月末をもって閉校するという「石狩小学校」。
ここは、妻の母校である。
閉校を惜しみ、妻とともに訪れてみた。
妻によると、昔は窓が「横開き」ではなく、「前に押して開けるヒンジ型」だったとのこと。
冬期間の暖房はいわゆる「だるまストーブ」で、その上には「蒸発皿」が置かれ、牛乳を温めたりしていたそうだ。
校舎と校舎を繋ぐ、木造の通路。
奥の校舎は、昭和50年代に、生徒が増えたために増築したものなのだそうだ。
体育館の裏にはプールがあったとのこと。
当時画期的だった「円形校舎」。
「北海道で現存する最後の現役円形校舎」だったこの学校も、少子高齢化&過疎化の荒波の中で、この年度末をもって、146年の歴史を閉じ、廃校となってしまうのだ。
加えて、新型コロナウイルスの流行により、その最後を華々しく送ることができなかったのは、極めて口惜しいことだと思う。
なんだか、センチメンタルな気分になってしまう、私だった。
そして、石狩小学校見学の後。
我々夫妻は、石狩川を眺めてみることに。
春の石狩川は、じつに静かで、ココロ落ち着く風情である。
天気もおだやかで、ぼーっといつまでも、この風景を眺めていたい気分になる。
数年前までは、「ヤツメウナギ」が獲れていたそうなのだが、今ではどうなのだろうか。
向こう岸近くに目をやると、なにやら鳥がたくさん居る。
おそらくこの鳥たちは「ウミウ」であると推測される。
ゆったりと時間の流れる、佳い土曜の午後でありました。