その日は市販のパスタソースを用いて、ちょっと贅沢気分のディナー。
今回用いたのは、オーマイの「和パスタ好きのための 高菜 ごま油の香り」。
実売価格は、コープさっぽろで税込168円である。
例によって、茹で上げのパスタに絡めるだけというイージーさ。
ものぐさ太郎でも、作ることができるだろう。
「トッピング」の袋には、ごまと唐辛子が。「ソース」の袋には、高菜塩漬け・オリーブオイル・おろしにんにく等が、それぞれ封入されている。
2食小分けタイプなので、使い勝手も上々だ。
スパゲティと高菜の、意外な出逢い。それはまさしく、ニッポンのペペロンチーノ!
魚醤とかつお調味エキスが、辛さをまろやかさで優しく包むようなそのテイスト。
さすがは、ナンバーツーパスタカンパニーの、オーマイ。
オーマイという企業名は、まさに「おお、ウマい!」からの由来なのではなかろうかと、私はいたく感激したのだった。
先週末、単身赴任地から自宅に戻ろうとした時のこと。
単身赴任地の天候自体は穏やかだったので、何の問題も無く帰宅できるだろうと、私は考えていた。
だがしかし。レガシィ2.0i(5MT)を走らせてから約30分後。なんだか、風雪が物凄くなってきた。
しばらくは「ハザードを点けながら走る先行車両」の後に付いて走っていたのだが、天候状況はさらに悪化。
このまま走り続けるのは危険と判断した私は、セイコーマートの駐車場に一時退避することとした。
その駐車場からの眺め。そこからも、店の看板がほとんど見えないような状況である。
とりあえず、コンビニならば食料はあるし、トイレもある。
そして肝心なのは、クルマのガソリンの量。幸いにして7割方ガソリンは残っている状態だったので、マフラーが雪で詰まらないよう気を付けていれば、このまま朝まで動けなかったとしても、暖を取ることはできそうだ。
レガシィの荷室には、毛布も積んでいるし、スコップもある。このまま朝まで車中泊かも・・・と、私は覚悟を決めた。
ちなみにその時。私と同じようにそこに避難しているクルマは、他に3台いた。
そして、車内でおにぎり等をほおばりながら、待つこと1時間40分。幸いにして、風雪は弱まった。
道を行きかうクルマたちも、もうハザードを点けていない。駐車場の他のクルマたちも、動き始めた。
私も、ここぞとばかりに、マイレガシィを札幌へと走らせた。
そして、その約1時間後に、私はどうにか帰宅したのだった。
・・・自宅周辺は、驚くべきことに、カラッと晴れており、吹雪いたような形跡すらないではないか!
いやあ、やはり、冬場は動かないのが一番正しい。この時期、週末グランドツーリングを控えるべきだと、身に沁みて感じた。
最も大切なことは、「クルマにはいつも充分なガソリン」。都会から離れた冬の北海道の地では、これはマストである。
なので、前回の給油から1週間しか経っていませんが、1月12日に再度給油いたしました。
その間の燃費計数値は、10.9km/L。1時間40分の「アイドリング車内待機時間」があったためか、芳しくありません。
満タン法では233.9km÷22.54L≒10.4km/L。
いやあ、冬場はやはり、燃費よりも身の安全を重視することにします。
その日の昼食は、おうちで「リンガーハットのちゃんぽん」。
妻がトドックで購入していた、冷凍食品である。
茹でるだけでいいというイージーさが嬉しい。
作ったのは、私ではなく、妻だったが(^_^;)
緑のキャベツ・ピンクのカマボコ・黄色いコーンの色彩感も鮮やかに、それは食卓に運ばれた。
太目のちゃんぽん麺は、しっかりとコシが据わっており、弾力感に富んでいる。
若干小さめながらも、具の本物感は、やはり冷凍食品ならではのモノ。
それは、いわゆるカップめんの追従を許さない、大きなアドヴァンテージである。
クリーミーなとんこつスープの味わいも、きわめて本格派。
いやあ、実に、んまかった!
これがおうちで食せるのなら、わざわざリンガーハットまで出かけなくてもいいかも・・・
新聞のチラシに入っていた「骨なしケンタッキー」の広告兼クーポン。
骨つきオリジナル×2ピース+骨なしケンタッキー×2ピースの計4ピースお試しパックが、1000円だという。
こういうのを、試さずにいられないのが、私の悲しい性(サガ)なのだ。
夫婦でそれを分け合って喰うことに。
資金は、言い出しっぺの私の提供である。
骨なしだけに、非常に、食べやすい。
手を汚す気遣いがほとんどないのも、大きな美点。
だがしかし、そのお味は、オリジナルチキンと較べると、脂分が少なく、やや淡白に感じられた。
やはりケンタッキーの醍醐味は、「骨に付着した身を、手を汚しながらいかに喰い尽くすか」という部分に負うところが大きいのかもしれない。
いやあ、いつもと同じ結論ですが、やっぱ「ケンタッキーはオリジナルチキンに限る」ですな(^_^;)
補足ですが、これだけでは我々夫妻の胃袋は充足されなかったので、「チキンフィレサンド」(クーポン価格330円)を1個ずつ追加注文しました。
夫妻で合計1660円の、豪華ランチでした・・・
本日お昼前。私は、レガシィ2.0i(5MT)を走らせて、いつものスバルディーラーさんへと向かった。
理由は・・・開催されていた「新春SUBARU初売りフェア」で、お宝をGETするためである。
そして、入手した戦利品の数々!
まずは、新春お約束の、「SUBARUカレンダー2014」。
カートピアで紹介されたドライブ情報やグルメ情報が、月ごとに1つ掲載されている。
続いて、「STi卓上カレンダー」。
強固なプラスティックケース入りである。
そして、「カートピア1月号」。
この春発売予定の「LEVORG」や、新型「WRX」、「東京モーターショー2013」の特集記事が主な内容だ。
また、実用的な一品として、「SUBARUオリジナル謹賀新年ウエットティッシュ」。
お子様向けとして、「SUBARUオリジナル チェブラーシカ キーカバー3個セット」。
さらには、「札幌モーターショー2014チケット」&「SUBARUオリジナル レヴォーグボールペン」!
いやあ、スバルさん。大盤振る舞いで、ホント、申し訳ない・・・というか、ウハウハである。
「レヴォーグ純正アクセサリー 先行予約カタログ」までもを、いただいてしまった。
コレの内容については、後日、あらためて報告いたします。
ローソンで「レッドチリトマトヌードル」なる、魅惑的な新商品を発見。
高校生時代から「チリトマトヌードルフリーク」である私は、嬉々として購入した。
無精者に嬉しい、麺・具・スープ一体のオールインワンタイプ。
日清カップヌードルシリーズの、見逃せない美点である。
お湯を注いで、待つこと3分。
期待に胸がドキドキして、この3分間が永遠のように感じられた。
そして、フタをあけて気付いたことが。・・・具の密度が、やや薄いのではなかろうか?
カップヌードルシリーズの出来あがりは、「具がフタをして麺が見えない」感じだったハズなのだが、この製品の場合、麺がかなりの面積で露出している。
大きな声ではアナウンスされていないが、日清は地味ながら、コストダウンのナタを、この辺に振り下ろしているのかもしれない。
まあ、気を取り直し、実食である。
スープを良く拾ってくれるこの平麺は、いつもながら、スタンダードかつ王道のウマさだ。
そして、そのスープ。確かにHOTで、辛さがノドをじりじりと焦がす。
個人的見解では、近年の「普通のチリトマトヌードル」は、辛さが往年よりもマイルドになったと感じていた。
ひるがえって、この「レッドチリトマトヌードル」は、私には程よい刺激の辛さだった。
私としては、むしろこちらを今後のスタンダードにしてほしいくらいだが、マスを相手にする企業としては、それは難しいのかもしれない。
額の汗も心地よく、スッキリと完食。その爽快感は、スポーツの後のそれにも通じるものがある。
この製品、買いだめしておかなければ・・・!
この冬。レガシィ2.0i(5MT)との生活において、私は2つの失敗を犯してしまった。
まずは一つ目。
車内でタバコをふかしていて、助手席側の窓を1cmほど開けたまま、翌朝まで放置してしまったのだ(^_^;)
雪が隙間からなだれ込み、助手席側シートに、ホワイトのアクセントが・・・
まあ、この程度で済んだのは、不幸中の幸いだったと言えましょう。
そして2つ目。寒冷豪雪地帯に住むものとして、恥ずかしいエラー。
帰宅して駐車した後に、ワイパーを立てるのを忘れてしまったのだ!
ご覧のように、ワイパーは、フロントガラスに凍て付き、貼りついてしまった・・・
こんな時の強い味方が、この「フロントワイパーデアイサー」。
購入後8年が経過したレガシィ2.0i(5MT)なのだが、今回、初めてこれを使用した。
スイッチを入れると、ものの数分で、ワイパーとフロントガラスを結び付けていた氷は、融解。
高価なワイパーゴムを、傷つけることなく、済んだ。
いやあ、この装備、やっぱありがたいですネ。
さて、2013年12月30日~2014年1月5日までの間の燃費を報告します。
札幌市内徘徊が主な走行パターンだったため、燃費計上でも久しぶりに、リッター10kmの大台を割ってしまいました。
満タン法では、162.5km÷18.98L≒8.6km/L。
今後は、もっと精進いたします。

単身赴任地に、スバルの担当レディさんより、嬉しい贈り物が届いた。
巷で噂のリアル・スポーツ・ツアラー「レヴォーグ」のカタログである。


筋骨隆々としながらも、凝縮感のある、そのプロポーション。
18インチのアルミホイールが、これまた魅力的なデザイン!

「ライトニングレッド」のカラーも、なかなか好印象である。

ピアノブラックに、ブルーステッチに、アルミペダル・・・
インテリアも、イイじゃありませんか!
加えて、ツインダイヤルとプッシュボタンを組み合わせた、操作性の良さそうな空調コントロール。
さすがは、スバル。どこぞのメーカーとは、違う。

アイボリーのインテリアの用意があることも、個人的には、大いに評価したいポイント。

だがしかし。大容量のサブトランクと引き替えに、スペアタイヤは未装着(涙)
オプションでもイイから、装着できればいいのだが・・・

概ねBPレガシィと同寸のスリーサイズ。
7色のボディーカラーも、それぞれ魅力的だ。
いやぁ、久々に、欲しいと思える国産車が登場した。
なにか、大ヒットの予感がする。

「4月発表予定」なんてヤボなこと言わないで、スグ売ってくれればイイのに・・・
シングルのB面と言えば、思い出される曲がもう一つある。
アリスの「チャンピオン」の裏に収録されている「君よ涙でふりかえれ」である。
「チャンピオン」がヒットしていた1979年の1月、近所に住んでいた同級生のG君が、「獅子丸、これのB面が、またイイ曲なんだぞ!」と教えてくれたのだ。
当時、シングルのB面で知っているのは「いっぽんでもニンジン」くらいでしかなかった小学生の私に、B面に着目することの大切さを教えてくれたのは、ほかならぬG君だったかもしれない。
この「君よ涙でふりかえれ」は、オリジナルアルバム未収録で、コンサートなどでもほとんど演奏されなかった楽曲である。
だが、その詩の情緒深さと、徐々に盛り上がるサウンドの熱さは、かの名曲「遠くで汽笛を聞きながら」に匹敵すると、私は認定する。
この曲の良さを理解できたあの頃の小学生の感性は、なかなか研ぎ澄まされていたと言えるだろう。今さらながら、G君に感謝の私である。
数ある長渕剛の楽曲の中で、私が最も好きな曲。それが、1981年発表のシングル「夏の恋人」のB面に収録されている、「クレイジー・ボーイ」だ。
長渕の曲は、特に詩が、どちらかといえばウェットな風合いのものが多い。
だがしかし、この「クレイジー・ボーイ」は、詩もサウンドも、例外的にカラッと明るく、乾いている。
ギターの響きにブルースハープとハモンドオルガンが爽快に絡みつき、気分を高揚させてくれる。
もう30年以上も前の曲ながらも、気が付いていたらコレを口ずさんでいることも、しばしばだ。
この頃の長渕が、その後私が拓郎好きになることへと繋がる、音楽原体験と言えるのだ。B面にしておくのがもったいない、佳曲である。
正月休み最終日。
妻子たちの熱いリクエストによって、「プー横丁」でのランチと相成った。
いつもながら、ウッディかつ程よい暗さで、ココロ落ち着くあずましい空間である。
私は今回【ポーク料理】の「パネソテーボロニア風」(790円)を初めてチョイス。
加えて、「セット(スープ・サラダ・ライス)」(300円)も、必然のオーダーといえましょう。
玉ねぎの甘味が抽出された端正な味わいのコンソメスープと、スキッと爽快感のあるドレッシングのサラダ。
メインの「パネソテーボロニア風」は、「豚薄切り肉」「サクッとしたパン粉」「トマト感溢れるミートソース」「とろ~りとろけるチーズ」が重なり合い、まさに「お肉のミルフィーユ」とでも表現したくなるテイスト!
食後のコーヒーは、苦味というよりも、滋味に溢れている。
さらにサプライズだったのは、娘たちに供されたデザートのお皿にチョコで描かれた、賀正な感じの可愛らしいイラストたち!
店内入り口にオブジェとして置かれているのは、日本初のDOHCエンジン搭載車である、ホンダT360。
いやあ、何から何まで、私のハートの襞を捕らえて離さない。
それが、この「プー横丁」なのである。素晴らしすぎる。
1月2日。サツエキでショッピングの後、一家でステラプレイスの「根室花まる」にて、豪華回転ずしランチ。
お味噌がポイントの、「サーモンチャンチャン焼き」。
なかなかお目にかかれない、〆ていない「生さば」。
粒子の細かい脂分がとろけるような、「寒ぶり」。
そして、旬の食材「根室産さんま」。
私の大好物、「本まぐろ赤身」。やっぱ、トロよりも、こっちがイイね。
「生にしん」も、やはり外せない旬の逸品。
久しぶりの回転ずしに、ココロもカラダも満腹いたしました。
お財布は、大分、痩せたけどネ・・・
1月3日は、次女とお出かけランチ。
私はラーメンにしたかったのだが、次女の意見を尊重し、モスバーガーに潜入。
我ら親娘のチョイスは「とびきりプレーン」×2+「ポテト」×2+「コーラ」+「ウーロン茶」=1,380円!
ほぼ、ラーメン2杯分に匹敵するお値段といえましょう。
とはいえ、この「とびきりプレーン」は、合挽肉そのものの旨味をがっつりと味わえる。
私流に表現するならば、これはまさに「スーパープレミアムマックポーク」。確かな満足であった。
帰宅後は、家族麻雀にいそしむ。
今回は「純チャン三色」をメンゼンでモノにした、長女の圧勝に終わりました。
私は、「三色・ピンフ・ドラ1」で、リーチをかけてしまい、警戒されてアガりを逃しました。
ダマでも満貫だったのに・・・ああ、あのリーチは、余計だった。悔やんでも、悔やみきれない。
1月4日は、妻調達の「えびそば一幻 えびそば えびしお味」で、おうちランチ。
「甲殻系スープ人気上昇の火付け役」となったのが、この「えびそば一幻」というお店なのだそうだ。
ああ、一度、行ってみたい・・・
原材料をチェック。「えびペースト」「えび粉末」「えび醤」のえびトリオが、味の決め手なのだろう。
妻に調理してもらったそれには、お正月の残りの角煮やカマボコがトッピングされ、プチ豪華な趣きである。
この菊水の麺が、あなどれない質感の持ち主なのだ。
ハリとツヤがあって、コシに富み、ピッチピチの活きの良さ!
かっぱえびせん系塩味ながらも、甲殻類の甘みがほどよく抽出されたそのスープは、おうちラーメンの枠を逸脱したウマさである。
満足のランチでありました。
そして夕食は、妻が「トドック」で購入の毛ガニ!
剥くのに夢中で無口になってしまいながらも、シアワセな晩餐。
2014年の正月休みも、胃袋的に充実しており、素晴らしいモノであった。
「シューマッハ氏スキー事故で重体」という、驚きのニュースが年末に飛び込んで来た。
現在氏の容態は深刻な状況に変わりはないが、安定しているとのこと。
本日1月3日は、氏の45歳の誕生日である。
氏には二人の子供がおり、長女は今年17歳・長男は15歳になるという。
まさに、私たち一家と同世代なだけに、なおさら心が痛む。
氏の妻子たちのためにも、回復をお祈りしたい。
2013年のF1は、セバスチャン・ベッテルの終幕9連勝で、幕を閉じた。
それにしても、ベッテルというドライバーは、頭抜けた存在だ。
あまりにも強すぎて、表彰台の彼にブーイングを浴びせる心ない輩もいたようだ。
しかし、彼はマシンの力のみならず、自身の腕で勝っているドライバーだ。
2007年にデビューした時から、いきなり予選で上位グリッドに食い込んだり、その翌年にはトロ・ロッソ(前身はミナルディ)のマシンで優勝するという離れ業をやってのけた、セバスチャン・ベッテル。
それこそ、セナやシューマッハと同レベルか、それ以上として語られるべき存在だと思う。
現在のF1において、「ベストドライバーはベッテルか?アロンソか?」という議論があるようだ。
私は、アロンソというドライバーの凄さも認めつつ、ナチュラルな速さでは、ベッテルの方が大きく勝っていると思う。
どうも、アロンソの姿は、昔のプロストと、カブるんだよねぇ・・・
まずあり得ないだろうが、ベッテルとアロンソが同じチームで走ったなら、その議論に終止符が打たれることであろう。
「表彰台1度も無し」に終わってしまった、マクラーレンの絶不調も、特筆すべき出来事であった。
マクラーレンは、セルジオ・ペレスを1年で解雇してしまったが、それは間違いだったように思う。
シーズン後半の彼はジェンソン・バトンよりも成績を残していた。もっと長い目をもって育成すべき、才能あるドライバーだったような気がするのだが・・・
さて、2014年F1で、最も憂うべき事態は、「最終戦ポイント2倍」という、仰天ルールである。
FIAのお偉方は、このスポーツを、クイズ番組にしてしまうつもりなのだろうか?
2010年のポイントシステム変更の時も、私は大いに異議を唱えた。
やはり過去の歴史との整合性を、もっと勘案すべきだ。FIAのアホ!しっこたれ!
この仰天ポイントシステムが、シーズン開幕前に是正されることを、心より願いたい。
私が中学生の頃。
カー&ドライバー誌の「好きなクルマ・きらいなクルマ」のコーナーで、いつも「きらいなクルマ」の1位だったクルマがある。
「きらいな理由」は、「マヨネーズのチューブみたいだから」・・・
そのクルマは、あのジウジアーロがデザインした、初代「いすゞ ピアッツァ」であった。
私も中学生の時は、このクルマの良さが分からなかった。
だが、大学生になってから、このクルマの美しさに着目するようになったのだった。
「美しさが基本」。当時としては先進の、エアロシェイプ。
このクルマは1981年に登場したのだが、当時日本ではまだ「ドアミラー」が認可されていなかった。
この無骨なフェンダーミラーが、このクルマの美しいシルエットに、水を差していたといえるだろう。
最上級車の「XES」。5MT/4ATのラインナップ。
ベージュの革シートに、本革巻ステアリング。
贅沢感に溢れた、パーソナル・クーペである。
この、モデルの女性も、イイね!
「XG」は、走りを磨くスポーツ・バージョン。トランスミッションは、5MTのみ。
DOHCエンジンを搭載し、「フロントサス強化ブッシュ」「オイルクーラー」「リミテッドスリップ・デフ」「バケットタイプシート」、そして「ハイグリップ185/70HRスチールラジアルタイヤ」で、武装する。
「XJ-S」はSOHCモデルのスポーツ・マインド仕様。
ピアッツアの記号的装備だった「デジタルメーター」を標準装備。
「BELLA」はいわゆる「女性仕様車」。
パステルな感じのシート地も、やり過ぎ感が無く、お洒落である。
「バンパーコーナープロテクター」やボディ同色の「サイドプロテクトモール」で、駐車時の不安を払拭。
加えて、「運転席バニティミラー」も、このグレード専用装備なのだ。
「エレクトロニクスの粋を集めたデジタルメーター」。
国産車離れした、このデザイン。日本車というよりは、フランス車・・・いや、シトローエンのようである。
フェザータッチのサテライトスイッチは、奇妙キテレツな見た目とは裏腹に、なかなか使い勝手が良かった模様。
実は、私の友人であるニータ氏・尾車氏の両氏は、かつてこの初代ピアッツァのオーナーだったのだ。
「XES」に標準装備の、この本皮革シート。
そのカラーといい、シワの張り具合といい、きわめてイタリアンな上質感に溢れている。
珍しいのは、スポーツグレード「XG」に標準装備の「助手席フットレスト」。
コレ、実際には、邪魔なだけなような気がするのだが・・・実際、役に立ったのかどうかは、謎である。
FRの2ドアクーペとしては、後席の居住性もまずまずだった模様。ちなみに、乗車定員は4名だ。
後席のシートベルトが2点式なのは、まあ、時代である。
ドルビーNR内臓のカセットステレオが、静かな室内にサウンドシャワーという名の雨を降らせたという。
「熱い走りのスピリットに呼応するメカニズムの裏には、驚くばかりの計算の構築がある」。
この透視図からも分かる通り、もちろん、スペアタイヤは標準装備だ。
G200型エンジンは、DOHC系とSOHC系の2種をラインナップ。
実用燃費は、カタログから推測するに、リッター8~9kmといったところか。
この辺は、後日、元オーナー氏たちに確認したいと思う。
インテリアも、個性に溢れている。
目を引くのは、ポップアップ式の「サイドベンチレーター」と、左右ドアにそれぞれ配された「照明付シガーライター&アッシュトレイ」。愛煙家に嬉しい装備である。
「植毛付リヤクォーターポケット」も、小物に優しい心遣いなのだ。
「電動リトラクタブルのクォーターカバー付きヘッドライト」が、印象的なエクステリア。
フロントのワンアームワイパーは、アームにウォッシャーノズルを組み込み、雨天時の良好視界の確保に寄与。
余談だが、かつて雨の中。ニータ氏にこのクルマに乗せてもらった時、ワイパーのヒューズが飛び、私が外したワイパーブレードを左手に持ち、助手席の窓から手を伸ばして水滴を拭いて対処したような記憶が・・・
このクルマ、電装系には、若干弱いところがあったかもしれない。
そして、装備表。字が見づらい方は、画像をクリックすると、若干拡大されるかもしれません。
・・・それにしても、スペシャリティーカーとは思えないくらいのワイドバリエーションである。
コスト重視の現代では、考えられないことだ。今から30年以上前か。いやあ、古き佳き時代ですネ。
ボディーカラーとトリムカラーの組み合わせは、上の表のとおり。
このピアッツァには、ブラウン内装の方が似合っていると、私は思う。
全長4310mm×全幅1655mm×全高1300mmのサイズは、現代で言えばカローラよりも小さい。
あの当時(約30年前)は、そんなに小さく見えなかったんだけどなぁ。やっぱ、現代のクルマが大き過ぎるのかもしれませんネ。
1981年~1991年まで、10年間にわたって細々と作り続けられた、いすゞらしい長寿車の、このピアッツァ。
我が家の書庫からは、その1987年版のカタログも、発掘された。
やはりこのクルマは、ドアミラーでなければ、スタイリングが活きてこない。
その長いフロントオーバーハングが、アートである。
まあ、その功罪で、FR車でありながら重量配分は前70:後30という極端なフロントヘビーだったため、冬道にはめっきり弱かった模様。
つるんと美しいヒップライン。思わず、撫で回したくなってしまう。
窓面積も大きく、視界も良好そうだ。
絢爛の中のまどろみ。静ひつの中の熱情。心に感光する一瞬がある。(カタログコピーより)
都市のランドスケープに心象風景を見る。記憶の底でシグナルが点滅する。(同じく、カタログコピーより)
スペシャリティカーでありながらも、やや非力だった、このピアッツァ。
テコ入れ策として、180ps(グロス値)のターボモデルが追加された。
脚回りも、4輪ベンチレーテッドディスクブレーキや、ハイコン・ダンパーで武装。
「マヨネーズのチューブみたい」と揶揄されたそのボディは、空力抵抗に優れた「オーバルシェイプのバイオフォルム」であった。
シートはそれまでのイタリア調から一新し、当時のドイツ車っぽい形状の「リアル・バケットシート」を、ほとんどのグレードに採用。
空調やオーディオ等、快適性にも抜かりはない。
ラジオアンテナは、流麗なスタイルの邪魔をしないよう、リヤとサイドのウインドウガラスにプリントされている。
そして、なんといってもこの「サテライトスイッチ」が、素晴らしい。
なにか航空機のようだと、言えなくも、無い。
「ガンダム的」という言い方も、できるかな・・・
やはりこのクルマには、デジタルメーターの方が、良く似合う。
シートに身を沈めた瞬間、熱い鼓動に充たされる。深い森の安らぎと、大河のような時の流れ。ここにはドラマの序章を飾るにふさわしい空間がある。(カタログコピーより)
色使いは上品だが、がっしりとしたバケット形状のシートは、あまりこのクルマのキャラクターには似合っていなかったように思う。
なお、後席にもELR3点式シートベルトが装備されたのは、大きな福音である。
徹底したフラッシュサーフェスボディ。
開口部さえも美しいハッチゲート。
この流麗なフォルムでありながら、スペアタイヤも標準装備!
電動リトラクラブルのクォーターカバー付きハロゲンヘッドランプに、ウォッシャーノズル内臓の前後ワンアームワイパー。
実用とスペシャルを両立した、素晴らしいアイディアの数々!
電装系が丈夫だったならば、まことに心強い装備だったことであろう。
登場当初から見ると、グレード数はだいぶ整理された。
デジタルメーターは、最上級の「XE」のみのスペシャルな装備。
「XS」は、フロントエアダムとリヤスポイラーを纏い、Cd:0.33を実現。
「XG」はNAエンジンのスポーティ仕様。
リミテッド・スリップ・デフが装着されるのは、このグレードのみである。
「BELLA」はいわゆる女性仕様車。
インテリアのカラーと、肉薄のイタリアンなシートが、実に魅力的。
私がこの時代のピアッツアを買うなら、このグレードにするだろう。
底辺グレードの「XJ」だが、パワステ・パワーウインドゥ・パワードアロックの3種の神器は標準装備。
スタイルに惚れて買うのならば、このグレードでも充分だっただろう。
美しく、装備も充実していた、4シータクーペ「ピアッツァ」。
そのフォルム自体は、21世紀の今でも、輝きを失っていないと思う。
だがしかし、昨今開催される「旧車系イベント」で、このクルマにお目にかかることは、ほとんど、無い。
不人気車で生産台数が少なかったからなのだろうか。
それとも、巷間伝えられているように、電装系に持病を抱えていたがために、生き残れなかったのだろうか。
あの手のイベントでは、117クーペやベレットはよく見るのだが・・・ピアッツァは一体、どこに行ったんだろう!
私がもう一度逢いたいクルマの筆頭が、このピアッツアである。
特にブリティッシュグリーンの「ハンドリング・バイ・ロータス」を、もう一度、見てみたい。