『暗号解読(上)(下)』
サイモン・シン、2001、『暗号解読(上)(下)』、新潮文庫
年末年始のシンガポール旅行を挟んで昨夜読み上げた。
本書が書かれた時代以上に、インターネットの普及した現在、ますます、暗号作成/暗号解読の意味は大きくなっていることは言うまでもないだろう。ウィキリークスの活動に始まり、スノーデン氏による国家安全保障局(NSA)のインターネット盗聴疑惑は国家間あるいは国家首脳間の盗聴問題にとどまらず、一般人民の知る権利や個人情報あるいはプライバシーとも関連する自体であることはこれまた人口に膾炙する自体といえるだろう。暗号作成/暗号解読は国家の軍事的な重要事項/極秘事項であるにとどまらず、現代社会においては、個人が自衛すべき重要事項でもあるといえるだろう。
本書は、古代ギリシャの対ペルシャの軍事暗号に始まり、カエサル暗号や第二次大戦のドイツ軍のエニグマの秘密、更に現代のインターネットの時代にも通じるRSA暗号、PGP暗号、量子暗号にまで網羅する。また、暗号解読の問題は古代の未知の言語の解読や民族言語の読解にも通じる、人類の言語活動にとって重要な事柄でもあることを理解させてくれるというのが本書の重要なところだろう。
巻末には、もうすでに、解読されたとのことではあるが、著者の読者に対する10の暗号による挑戦が添付され、また、本書の訳者による改題を兼ねた、役者らの著者への挑戦の一端も記されていて興味深い。
年末年始のシンガポール旅行を挟んで昨夜読み上げた。
本書が書かれた時代以上に、インターネットの普及した現在、ますます、暗号作成/暗号解読の意味は大きくなっていることは言うまでもないだろう。ウィキリークスの活動に始まり、スノーデン氏による国家安全保障局(NSA)のインターネット盗聴疑惑は国家間あるいは国家首脳間の盗聴問題にとどまらず、一般人民の知る権利や個人情報あるいはプライバシーとも関連する自体であることはこれまた人口に膾炙する自体といえるだろう。暗号作成/暗号解読は国家の軍事的な重要事項/極秘事項であるにとどまらず、現代社会においては、個人が自衛すべき重要事項でもあるといえるだろう。
本書は、古代ギリシャの対ペルシャの軍事暗号に始まり、カエサル暗号や第二次大戦のドイツ軍のエニグマの秘密、更に現代のインターネットの時代にも通じるRSA暗号、PGP暗号、量子暗号にまで網羅する。また、暗号解読の問題は古代の未知の言語の解読や民族言語の読解にも通じる、人類の言語活動にとって重要な事柄でもあることを理解させてくれるというのが本書の重要なところだろう。
巻末には、もうすでに、解読されたとのことではあるが、著者の読者に対する10の暗号による挑戦が添付され、また、本書の訳者による改題を兼ねた、役者らの著者への挑戦の一端も記されていて興味深い。
暗号解読〈上〉 (新潮文庫) | |
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暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3) | |
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