South Is. Alps
South Is. Alps
Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
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すき焼き

すき焼き:といって、焼いてはいない。白ネギを2−3センチの筒切りにして縦に並べ、その周りに拍子木の大根、斜めにそぎ切りした椎茸、薄切りした新ゴボウを浅い鍋に仕入れ、ビールを注いで卓上コンロにかける。日本酒+本みりん+砂糖+濃口醤油で割り下を作っておき、これを少々加える。牛もものしゃぶしゃぶ肉を広げて、白ネギの煙突から煮汁が拭き上げて色が変わったところで、溶き卵につけて食する。他に、えのき茸、春菊、焼き豆腐、糸こんにゃく、車麩を戻したものをよういして適宜加えていく。

年越しは、久しぶり(多分1999年以来)の名古屋。2011−12年に続けて両親が亡くなって以来、実家に帰るドライブがどんどん失せていく感じだ。とはいえ、2日3日は関西に帰って、恩師宅にお年賀にうかがい、実家に泊まるのだが。

2017-12-31 21:54:33 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『須賀敦子全集〈第4巻〉 (河出文庫)(「遠い朝の本たち」「本に読まれて」「好きな本たち」「読書日記」「書評・映画評ほか」』

須賀敦子、2007、『須賀敦子全集〈第4巻〉 (河出文庫)(「遠い朝の本たち」「本に読まれて」「好きな本たち」「読書日記」「書評・映画評ほか」』、河出書房新社

寝本なので時間がかかる。
本編は、書評がまとめられているのだが、かえって、作者の生きてきた過程がよく見えるように思える。それは、多くの作品が作者によって振り返りがなされているからで、書評ではあるものの、あたかも、自伝の断片が綴られているかのような印象になるのだと思う。著者の原点は、阪神間であり、ミラノであった。彼女の視点は、そこに振り返り訪れることになり、読者はそのことをまた思い起こされるのだ。
わたしは、大学と大学院を彼女の阪神間の識別圏の西の端ですごした(とはいえ、2年弱の期間を除き、通学生だったので、生活の原点の経験はない)。本書の「解説」の中井久夫の記す土地勘とも重なることも多く、彼女の作品に惹きつけられるのだろう。

須賀敦子全集〈第4巻〉 (河出文庫)
須賀敦子
河出書房新社

2017-12-31 21:39:00 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『舟を編む (光文社文庫・電子版)』

三浦しをん、2015、『舟を編む (光文社文庫・電子版)』、光文社

1週間ほど前に定期購読をしている岩波の『図書』(2018年1月号)がとどいた。昨日の朝、ようやく封を開けて読み始めた。この号は「特集『広辞苑』第七版」である。冒頭の座談会から惹きつけられ、続いては哲学者の野矢茂樹の「辞書には何が書いてあるか」であった。特集の終わり、漫画家の雲田はるこの「物体として好き」玄武書房の馬締くんが登場し、火がついてしまった。
本書が本屋大賞に選ばれたのは2011年?、その折、読みたいと思ったものの、手を出しそびれてしまっていた。それで、電子版を早速入手し、一気に読んだ。辞書づくりというか、言葉へのこだわりというのは麗しく、手間暇のかかることで、誰にでもできることではない。
本書は、松本先生と定年で辞書担当部署を辞める荒木が見出した、馬締くん。部署に残った西岡さんと佐々木さん。15年後、部署に配属されることになった岸辺さんといういわば三代の辞書づくりにこだわりを持った人々の物語。狂言回しとして登場する馬締くんの下宿の主人のタケおばあさんと孫娘の香久矢と飼い猫のトラさん、製紙会社の宮本さん。
本書では、辞書項目見出しの言葉へのこだわりがくりかえし書かれているのだが、たとえば、右と左や男と女の字義について、また、愛や恋愛の字義をめぐる議論が本書の最も重要な狂言回しということなんだろう。そうですよね、野矢先生!彼は岩波の『図書』に寄せた文の末尾に、「哲学」についての『広辞苑』の定義についての問題点を指摘した上で、それに続いて以下のような文で書き終えている。

ついでにもうひとつ。第六版の「恋愛」もよろしくない。「男女が互いに相手を恋したうこと」とある。え、第七版でもそのまま?まずいでしょう。

さて、「第七版」ではどうなっているのか。『舟を編む』でも書かれていたけれど、架空の玄武書房の『大渡海』の向こうをはって頑張っていましたか?、岩波の辞書編集部さん!

PS:関連して著者の公式ブログを覗いてみたところ、『広辞苑』の予約特典で著者の描き下ろし文庫本がついてくるらしい。http://kojien.iwanami.co.jp/bonus/どうしようか。

舟を編む (光文社文庫)
三浦しをん
光文社

2017-12-31 09:37:55 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


12月30日(土)のつぶやき


2017-12-31 05:30:07 | tweets | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )