東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

トラクタ田んぼで立ち往生、高校生の田植え

2006年06月24日 | 田舎暮らし


 今日は、近年にない散々な一日でした。午前中ため池の田んぼで田植えの準備作業のためにトラクタで田んぼの堅いところを耕運していました。しかし、トラクタが田んぼにはまり込んでしまってどうにも動かなくなってしまいました。

                         はまって動かなくなったトラクタ


 予想はしていたので注意しながら耕運していたのに甘かったですね。やはり、水田用鉄車輪をトラクタにつけないと使えませんね。 トラクタをなんとか田んぼから上がれないか七転八倒していたら、突然携帯にメールが入りました。なんと高校生が田植えのために平山城址公園駅で待っているとのこと。
 高校生達には30分ぐらい駅で待ってもらう約束をして、迎え用の車をとりに家に帰ると車がありません。家内が買い物のために堀の内駅まで乗って行ったとのこと。 すぐにバイクで堀の内駅の駐車場に行って、バイクから車に乗り換え平山城址公園駅に向かいました。ひやひやしながら高校生達を車に乗せて田んぼに行きました。 ほっと一息ついたところで、最初は苗取りの方法を教えてました。そして、苗の束を結ぶ方法も教えました。

                               苗取りを教えた高校生達

 
                                       二人仲良く苗取り

  次に、取った苗を田んぼに運んでいよいよ田植えです。田植えは先週準備を完了させていたのでスムーズに行きました。  今日来た高校生二人は共に一年生で3ヶ月前までは中学生でした。最初は植える稲の持ち方,そして植え方などを教えました。彼女達は初めての田植えだとのことでしたが、おじけることもなく素足で田んぼに入って泥の感触を楽しみながら田植えをしていました。

                                                  田植え中





 苗取り開始が1時半頃で、田植え開始が2時頃だっので高校生達が帰る3時頃までには田植えが完了しませんでした。後は7月上旬に小学生達にやってもらおうと思います。 高校生達には、平山城址公園駅で永く待たせたお詫びに、ジャガイモを掘ってもらいお土産として持って帰ってもらいました。

                                        ジャガイモ掘り
 

              ジャガイモをお土産に、笑顔の高校生達

 そして、帰りは多摩テックのバス停まで送り届けました。途中、織りの工房を見学してもらいました。
 高校達が帰った後、いよいよ鈴木牧場の亨さんにお願いして田んぼにはまったトラクタを上げる作業をしました。最初亨さんのトラクタが田んぼに入って引っ張ることにしましたが、これがまた難儀で両方のトラクタのタイヤがスリップしてなかなかうまくいきません。 そこで、最後の手段として鈴木牧場の鉄塔下においてあった頑丈な梯子を二個使い亨さんのトラクタで引っ張り上げることにしました。これでなんとか田んぼにはまったトラクタを救出できました。

                                      梯子をかけてトラクタを救出


 トラクタを救出したのが夕方7時頃ですっかり空が暗くなっていました。上げたトラクタに乗って帰ろうとしたら、蛍の鑑賞会で谷戸に来た一団とすれ違いました。 やれやれトラクタで水田に入るのはこりごりです。

                           トラクタを救出してほっとした私


  いやはやとにかく、今日の午後はトラクタが動かなくなって精神的に落ち込むと同時に目の回るような忙しさでした。でも高校生達の笑顔に救われた一日でもありました。

コメント (2)
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