東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い日立製トランジスタラジオ TH-660の修理(5/10)

2012年03月11日 | 古ラジオ修理工房

この日立製トランジスタラジオ TH-660の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。

  修理( 1/10) 修理( 2/10) 修理( 3/10) 修理( 4/10)
  修理( 5/10) 修理( 6/10) 修理( 7/10) 修理( 8/10)
  修理( 9/10) 修理(10/10)

 ボリュームのガリは相変わらずですが、電池を入れてスイッチを入れるとラジオ放送を受信できるようになりました。ただ、音が小さい上に周波数が高い放送局しか受信できません。何処かが故障しているようです。最初に、どの程度受信周波数がずれているのか調査してみました。

            受信可能周波数を調査している途中のTH-660


 調べるために標準的な電波を出すSGを使いました。まず、受信する周波数の範囲は910KHz~1,890KKzでした。普通540KHz~1,600KHzですので300KHz程度高い方にずれています。周波数発振変換関連が故障しているようです。

         受信可能な最低周波数         受信可能な最高周波数
 

 トラッキング調整してみようと思いましたが、中間周波の調整窓がろうでふさがれてます。また、小型ラジオのためとても精密に作られており調整に失敗すると逆に悪くしてしまいます。そこで、調整する前にできるだけ原因を絞ってみることにしました。

        丸内が中間周波段などの調整窓、ろうでふさがれている


 原因調査のためには、どこがおかしいか突き止める必要があります。OSCの発信周波数が合っているか、誤った高調波が中間周波数に出ているのではないかなどです。そのためには、もう少し部品を細かく調査して、周波数変換回りの回路図を作ってみようと思います。また、調査中に電線が外れても元に戻せるように配線図も調査しようと思います。

        OSCコイル調整窓          SP側に半田付けされている線
 

コメント (3)
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