東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町 川西 西山の呉麓山を調査ウォーキング

2013年03月01日 | 歴史探訪他ウォーキング

 これまで、平生や田布施の海岸側などを中心にウォーキングしてきました。そこで、今回は田布施の最も西側に位置する、光市との境界の山「呉麓山」を調査ウォーキングしてきました。しかし登る道を間違えてしまい、山頂に着くまでたいへんな藪こぎをしました。こんなことは、道を間違えた赤子山以来のことです。

     最初、光市側の林道から登る     林道の曲がり角、登山口に気がつかず
 

 最初、呉麓山はどこから登ってよいのか分かりませんでした。そこで、光市側から呉麓山に入る林道があることを知って、光市側から林道を呉麓山に向かって進みました。でこぼこした林道は原付バイクには苛酷でした。前日雨も降っていたため、ところどころぬかるんでいました。時々スリップしてヒヤリとしました。呉麓山をぐるりと回る林道、なかなか登山口が分かりませんでした。

      登山口らしい石段、しかし        登ってみると道が無くなり藪ばかり
 

 林道を大きく回り込んだ所にひかり観音碑が立っており、そこに石段がありました。そして、そこから山頂に向かって道があるように思えました。そこで、ここから山頂に向かって歩いてみました。
 ところが、しだいに道が消えて無くなり、急斜面で小石混じりのがれた藪になりました。途中、大きな岩の下に誰かが置いたらしい石仏か石柱のような石が2,3個置かれていました。その大きな岩の上を這いつくばるようにどんどん登りました。手袋を持ってこなかったため素手で木々や岩をつかみながら登ったため、気がついたら手が擦り傷で血がにじんでいました。「これはまいったな!」と思いましたが、藪こぎしながらしばらく登っていると少しずつ見晴らしがよくなりました。
 崖や木々に邪魔されつつもどんどん登ると、やっと尾根に着きました。しかし、人が歩けるような道はありません。ただこの尾根、不思議なことに地面には落葉が少なく地肌が出ています。そして、どの木も2mどまりの高さです。10年位前?この山は木があまり生えていなかったのではないかと思われます。それらの木を掻き分けながらどんどん上に向かうと、突然視界が広がりあっけなく山頂に到着しました。いやあ、良かった!

       視界良好、三角点が置かれた呉麓山(293.8m)の山頂広場


 苦労して登り着いた呉麓山、東の方向を見ると見慣れた山がたくさん見えました。去年の4月に山口県に帰って以来、田布施,平生,柳井の山をいろいろ登りました。そのおかげか、どの山かすぐに分かるようになったのはとても嬉しいことです。いつか、仲間を連れてこの呉麓山を登るウォーキングを計画しようと思います。

    左の白丸から、行者山,三ヶ岳,琴石山,赤子山,その右は大星山への尾根


 呉麓山の西側を見ると、千坊山の尾根が見えました。この山は、ほかの山のように特別高い山があるわけではなく、一番南の大平山から山脈が続いています。北西の方向を見ると、光市の海岸や工場の煙突などがよく見えました。そして、その向こうに下松の島が見えました。しかし、霞がかかっていたのでそれほどくっきりとは見えませんでした。

   呉麓山から見た千坊山の山々             光市の海岸と下松の島
 

 呉麓山頂上への登りは道なき道を藪こぎして登りました。しかし、呉麓山からの下山は快適そのものでした。山頂付近は急な下り坂でしたが、次第に緩やかな下り坂になり歩きやすい道となりました。そして、降り着いた場所がなんと、一度バイクで通過した林道の曲がり角でした。バイクで通った時に、呉麓山への登山道に気が付かなかったのです。最初から、この登山道を知っていれば良かったのにと思いました。

      歩きやすい林の登山道         林道の曲がり角が登山道入口とは!
 

 バイクが置いてある場所まで林道を歩きました。やれやれ登山道を間違えて損をしました。北アルプスや南アルプス、あるいは丹沢山系は登山ルートが明確で、専用の登山地図が売られています。しかし、今回登った呉麓山のような知られていない地方の山は、地図がありません。道に迷うのは仕方のないことかも知れません。大切な事は、迷った時の対処だと思いました。あわてないこと,正しい方向感覚,土地勘などが大切だと思います。

      呉麓山頂上に無事に登ることができたお礼を兼ねて妙見神社に参拝


 バイクに乗ると、光市側ではなく田布施の川西 西山方面に下ることにしました。軽自動車なら難なく通れるような林道を下りました。途中、西山地区の方々が管理しているのでしょうか、妙見神社がありました。無事に頂上に登ることができたお礼を兼ねて参拝しました。その後、墓地脇を通って川西の西山地区に着きました。

    墓地近くの西山林道スタート地点       西山地区から見た田んぼと山々
 

 林道を降りていると、途中に「西山林道 建築記念碑」が立っていました。竣工平成2年と書かれていましたので、比較的新しい林道であることが分かります。発注者の田布施町長名は私が知っている方でした。その方は私の高校同級生の父親で、かつ私の父親が町議会議員をしていた頃にやはり町議会議員をしていました。父親から何度かその方の名前を聞いたことがあります。
 西山地区から城南に向かいました。山陽本線の線路を越えてすぐの城南小学校近くで西を振り返ると、夕日に照らされた呉麓山がシルエットになって見えました。

               夕日の逆光で、シルエットになって見える呉麓山


 家に帰ってからGPSデータを分析しました。すると、呉麓山の頂上に登る時にどこを迷ったかが分かりました。登山道を探しながら山の東側の林道をうろうろしていたことが分かります。しかし、いったん山に登り始めると、藪こぎしながらも頂上にまっすぐ進んでいたことも分かりました。GPSは車で言えばカーナビゲータのようなものです。もう少し精度の良い地図があれば、登りながらGPSがウォーキングナビゲーターとして使えるのではないかと思います。

  呉麓山を進んだルート(赤の線) 光市側から登り田布施町川西西山に降りる

コメント
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