東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

100年以上前製造の古い自動織機を修理(3/x)

2018年06月18日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 とても古い自動織機を動作させていると、突然に綜絖が壊れてしまいました。綜絖を支える革が切れてしまったのです。私は老人ホームでお年寄りに革財布の作り方を教えた程度の革細工知識しかありませんでした。しかし、綜絖を修理するためには革細工をするしかありません。

  いろいろな太さの穴   試しに紐を通してみる    決めた太さの穴を開ける
  

 先日新宿を訪れた時に修理に使う新しい革を購入しました。購入した革にいろいろな太さの穴を開けて、紐を通すに最適な穴の太さを決めました。穴の太さが決まると、切れた革と同じ長方形になるように革をハサミで切りました。そして、紐を通す穴と、革を止めるネジ穴を開けました。

          革(長方形)の片方に穴を開け、紐を通して固定


 一つの綜絖を支えるのは二つの革です。それぞれの革の端に開けたネジ穴に木ネジを通して織機に固定しました。二つの革を固定し終わると、今度は革に通した紐を綜絖に結んで固定しました。これがけっこう難しいのです。二枚の綜絖がちょうど良いバランスで上下するように結ぶのです。このバランスが悪いと、経糸にうまくシャトルを通すことができません。何度か結び直して綜絖に革を繋ぎました。

   木ネジで革の片方を固定        もう片方は紐で綜絖と革を結ぶ          
 

 綜絖の修理が終わると、自動織機のモーターに電源を繋いでスイッチをONしました。すると、ちゃんと綜絖が上下しました。綜絖の修理は成功のようです。次にシャトルが正常に左右に飛ぶかチェックしました。すると、右からはちゃんとシャトルが飛ぶのですが、左からはシャトルが飛ばないのです。今度はシャトル部の修理をしなければなりません。やれやれ、自動織機が正常に動作するにはまだまだ時間がかかりそうです。

           正常に上下するようになった2枚の綜絖

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする