東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古いAM/FMトランジスタラジオ(OEM)の修理(2/x)

2020年07月26日 | 古ラジオ修理工房

 久しぶりにラジオ修理(コカ・コーラ自動販売機型)をすることにしました。さて、このラジオのAM-FMの切り替えスイッチが悪いことはすでに分かっていました。そのため、交換するスイッチを東京で購入する予定でした。ところが、コロナが収束せず購入する予定がまったく立ちません。そのため、故障したスイッチを自力で治せないか試すことにしました。誤ってスイッチを壊してしまうかも知れませんが、トライすることにしました。少々リスキーな修理になります。

     スイッチが壊れているラジオ基盤、〇が故障スイッチ


 まずは前回のようにラジオを分解しました。その中央の基盤部分についているのが問題のAM-FM切り替えスイッチです。虫眼鏡でそのスイッチを見ると、端子基盤と筐体が斜めに隙間が空いています。これでは正常なスイッチングができません。スイッチを止めているネジを取り外しました。そして、その隙間をラジオペンチで挟んでみました。すると、隙間がきれいにふさがります。しかし、ラジオペンチを外すと、元のように斜めに隙間が空きます。

  斜めになった隙間     取り付けネジを外す   ラジオペンチで挟む
  

 端子基盤と筐体が大きく斜めに緩んでいます。これはもうスイッチを基盤から外して、スイッチ自体を修理するほかありません。外した後の再現ため、スイッチに繋がる線を紙に記録しておきました。スイッチを修理後、元のように線を繋げるために絶対に必要な記録です。続いて、どの程度緩んでいるかラジオペンチで軽くこじっていると、なんとスイッチが二つに分離してしまいました。

   スイッチに繋がる線を記録       二つに分離したスイッチ
 

 分離した箇所を虫眼鏡で調査すると、浸透油(CRC-556など)をさしたような跡がありました。また端子基盤と筐体をかしめる箇所が歪んでいました。その歪みと浸透油残渣のためでしょうか、端子基盤と筐体が緩んだのかも知れません。これはもうスイッチを綺麗に洗浄するしかありません。スイッチの筐体と接点はとても小さいため紛失の可能性があります。そのため、無水アルコールを入れた瓶に入れて振るようにして洗いました。続いて、無水アルコールで端子基盤の接点を綺麗に洗浄しました。今後、この分解・洗浄したスイッチをどのように組み立てるか難しい所です。

  汚れたスイッチ内部   アルコールを入れた瓶   接点を綺麗に洗浄
  

コメント
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