東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

赤手ガニの子供を捕まえて観察

2020年07月02日 | 生き物

 一年ぶりに、我家のカニを捕まえました。体が少し小さくうっすらと両手が赤いため、赤手ガニの子供ではないかと思います。雨が降って湿気が強いので、餌を求めて歩いていたのではないでしょうか。ところで、ここ数年赤手ガニの数が減ったようように思います。昔は溝や土管にたくさんのカニがいたものです。カニを餌にするタヌキ,アナグマ,アライグマなど獣が増えたからでしょう。たまに赤手ガニを見ても、すぐに穴の中に逃げてしまいます。カニにとって暮らしにくい世の中になりました。

      体が小さくうっすらと両手が赤い、赤手ガニの子供   


 カニがいなくなった一番の原因は、獣の増加以外に海岸の堤防整備だと思います。卵を産みに海に出られなくなり、逆に子ガニが海から陸に戻れなくなりました。田布施町麻郷八海地区に蟹守様の伝承が残っておりその祠もあります。これは、かつて海沿いの八海地区に足踏みできないほどのカニが住んでいた言い伝えです。堤防や防潮堤が無かった昔は、八海地区はカニの天国だったのです。まさに、インド洋のクリスマス島のようにカニが溢れた時代があったのでしょう。

  赤みをおびたハサミ          雄のカニ(腹の模様から)
 

コメント
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