東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

山に生える笹を使って、六目籠を試作(3/3) 失敗作

2021年03月05日 | ふるさと

 自宅脇に生える笹を使って果物籠を試作しました。しかし、失敗作となりました。改めて、使える笹の種類を選ぶことと笹ひごを正確に作ることの大切さが分かりました。笹ひごはなるべく薄くしなければなりません。そして、どのひごも同じ薄さにして、かつ幅も同じにしなければなりません。また、節の部分を強く曲げてはいけないことが分かりました。節の部分は、曲がりに弱く折れてしまうのです。そんなこんなで失敗作となってしまった果物籠となりました。恥ずかしながら、見栄えさえ気にしなければなんとか使えそうですが。

        失敗作となった果物籠に果物を入れてみる

 最初は正確な六目を作ることから始めますが、籠を上に立ち上げる時には六辺の角を五目にします。そして、長い笹ひごを輪になるようにはめ込みます。一度立ち上がると、再び六目ばかりになります。実際のところ、不正確な笹ひごのため途中から六角形が乱れてしまいました。さらに、最終段階の縁止めも形が崩れてしまいました。

    六目籠の立ち上げ開始         乱れた円周の縁止め部 

 出来上がった果物籠を反省しました。まずは、笹ひごの節が曲がりに耐え切れず折れた箇所があったことです。また、笹ひごの曲がりを皮の内側にすべきでした。当然のことながら、すべての笹ひごをより薄く同じ薄さに、同じ幅にしなければなりません。そして、小さな籠にはするにはより幅の小さな笹ひごにしなければなりません。10年位前に、東京で六目籠を作っていた古老は、幅の狭い笹ひごを器用にすいすいと作っていました。当時手伝いしたとは言え、その古老の器用さには当分近づけません。

  折れた節の部分     折れ曲がった笹ひご    余分な端っこを切断
  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする