猛暑のため、8月の史跡巡りは例年中止しています。今回、1ヶ月ぶりの9月史跡巡りウォーキングに備えて下見に行ってきました。下見したのは、光市の岩田地区周辺の史跡です。JR岩田駅をスタート後、大和総合運動公園に向かい、雨桑地域から束荷に向かう道を歩きました。その後、ターンして岩田八幡宮に向かい、山陽本線を渡って正法院を訪れました。正法院からは岩田駅に戻りました。日差しは暑かったのですが、適度に風が吹いていたため楽しく下見することができました。
防陽八十八箇所霊場八十番札所の大塚大師堂
数年ぶりにJR岩田駅に降りました。降りて駅前に立つと、景色ががらりと変わっていました。駅前からの道が広くなり、駅前通りのお店がすっかり無くなっていました。隣の駅であるJR田布施駅前は、さびれたとは言え古い家並みがまだ残っています。戦前に建てられた友末旅館などがまだ存在感を示しています。ところが、JR岩田駅前は建物すら激減しています。駅を中心とした街並みが崩れているように見えました。見方を変えれば、新しく生まれ変わっているのかも知れませんが。
駅前が寂しいJR岩田駅 大塚大師堂の構内 草むらに残る石地蔵
最初に行った史跡は大塚大師堂です。地域の方々が立て替えたのか綺麗な建物です。傍に集会所があるため、集まりがあると同時に大師堂に立ち寄ることができます。ところで、防陽八十八箇所霊場の巡礼表には大塚大師堂は七十九番札所と記載されています。ところが、大師堂の柱には八十番箇所と書かれていました。どちらが正しいのでしょうか。
小山の上にたたずむ神社 整備された大和総合運動公園
続いて、大和総合運動公園に向かいました。途中、小山の上にある神社に寄りました。鳥居に神社名が刻んでありましたが読めませんでした。鳥居の柱には天明七年(1787年)と刻まれていました。この年は、享保の飢饉に続く天明の飢饉がありました。米騒動などの事件が多発した年でした。その時に、創建されたか、少なくとも鳥居が建てられたようです。続いて、大和総合運動公園を回り込み、道端の草むらある石地蔵を見てから蓮光寺に向かいました。
岩田周辺の史跡を巡った下見コース