前回は発動機の全体を観察しました。今後は、クボタ製のこの古い発動機を綺麗にしたり手を加えようと思いますが、クランク内を観察・掃除したり又はマグネトーのポイントを観察するのに始動用動輪が邪魔です。この始動用動輪を外すことにしました。この動輪は、この発動機のクランク室を掃除したりマグネトーを修理した後に再度はめ込みます。
車軸をハンマーで叩いて始動用動輪を外す
最初動輪を外すために動輪を引っ張ってみましたがびくともしません。困ったなと思い、昔車軸を叩いて外したことを思い出しました。そこで、ハンマーで車軸を強く何度も叩いて少しずつ動輪を外しました。
数ミリ車軸が外れる 動輪が少しずつ車軸から外れる
しかしながら、小さな手持ちハンマーです。叩いても動輪はほんのわずかしか車軸からずれてくれません。一時間ばかり粘り強く叩いて外すことができました。ハンマーを待つ右手が疲れました。今日は動輪を外すだけで作業を止めました。
動輪がずれてコマが見えてくる もう少しで車軸から動輪が外れる
動輪を外すツールがあるとは思いますが、私はそのような便利な物を持っていません。ハンマーなどの単品ツールを使って、こつこつ時間と汗をかけるしかありません。苦労は並大抵ではありませんが、その分修理した時の喜びが増すような気がします。
ようやく外すことができた始動用動輪
この発動機のように昔の機械はとても丈夫です。今の発動機は電子回路をふんだんに使っているせいかとても軟弱です。一度壊れると、交換しか直す方法がありません。以前、耕耘機の修理を頼まれてCDIを交換したことがあります、交換でしか修理できない機械はとても物足りないです。さらに、ラジオなどの電気製品は交換よりも買い替えです。寂しい世の中になってしまったような気がしています。
軸に付いたコマ 無くならないようにコマを取る
動輪が外れて、マグネトーとクランク室がよく見えるようになりました。マグネトーが故障していることが予測されたので、マグネトーを観察したり外すことが易しくなりました。動輪を外した後、汚れたマグネトーを掃除しました。
始動用動輪を外したためマグネトーなどが観察容易に
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