今年度の少年少女発明クラブは、コロナのため半年ほどの活動しかできませんでした。そのため、毎年4~8月の発明工夫工作はできませんでした。さらに、希望する子供達だけが工作するチャレンジコンテスト工作もできませんでした。そのため、今年は巣箱作り(木工)が最初の工作となりました。そして、今回のプラモデル工作に続きました。プラモデルと言っても、大人でも苦労するような組み立てをします。3コマ(2時間/1コマ)かけましたが完成したのは数人の子供でした。完成に至らない子供もいましたが、細かなネジ、はめ込み、ギヤ、電線接続などと、難度が高い工作に全員が果敢にチャレンジしていました。
工作も終盤にさしかかり、もう少し頑張れば完成
今回工作したプラモデルは、小学高学年か中学生向けだったかも知れません。そのため、完成に近づけたのは5年生や6年生でした。やはり4年生以下の子供には難しかったかも知れず、完成した子供いなかったように思いました。易しい,難しいの二つのモデルに分けた方が良かったかも知れません。
モーターに電線取り付け ギヤBox組み立て 筐体の組み立て
その他、気が付いたのは工作するためのマニュアルを読む力です。今回のようなやや難しいプラモデルには、それなりの分量のマニュアルが付いています。そのため、マニュアルに書いてある文書を理解できるいわば国語能力も問われたように思います。
今回の工作で完成に至らなかった子供も、指先の細かな動作,マニュアルをじっくり読んで理解,焦らず物事に取り組むなどの力の訓練になったのではないかと思います。
熱心に工作に取り組む子供達 完成して動作確認中の子供
山口ウール展 in 防府に行ってきました。防府と言うと、防府天満宮,毛利博物館,そして山頭火ふるさと館くらいしか知りませんでした。そのため、防府にもこんな所があるんだと、初めて知りました。海に沿う道を延々と進むと、トンネルを抜けた場所に展示場「BAA BAAファーム アトリエ浦里」がありました。懐かしい趣の昭和民家の玄関に近づくと、子供達の賑やかな声が聞こえてきました。会場に入ると、各種展示と共にいろいろな手芸体験をしていました。毛糸のミサンガ、羊毛フェルト細工、ふわふわ羊フェルトなどです。体験が終わった頃、オーナーと牧羊犬2匹が乗る軽トラに先導されて牧場に向かいました。そこは、海に面した崖上の牧場でした。
海に面した崖上の牧場で、夕日に照らされ草を食む羊たち
不思議の世界に迷い込んだような気持ちだった私はもっぱら、子供達が体験している手芸を見学しました。昨日はもっとたくさんの子供達が来たそうです。おそらく防府市や山口市から子供達がやって来たのだと思います。奇遇なことに、この秋に訪れてブドウを購入した須金のかいたファームの方がお子さんを連れてやってきました。世界が変わると、その世界のネットワークの方々との出会いがあるのですね。
山口県産羊毛作品展 羊毛のミサンガ ふわふわ羊毛フェルト
日が傾いた16時頃に、BAA BAAファームオーナーの軽トラックに先導されて牧場に向かいました。軽トラには牧羊犬が二匹乗っていました。アトリエ浦里では静かだった牧羊犬、牧場に着くと水を得た魚のように吠えながら走り回っていました。海に面した転げ落ちるような崖上に牧場がありました。また、隣は林の斜面が牧場になっていました。崖に向かうと、羊毛特別賞をとった羊が、夕日を浴びながら草を食んでいました。牛もいました。羊たちは、毛が汚れないように背中に布を羽織っていました。私が子供の頃、父親が牧場を経営していました。その懐かしい牧場の匂いがしました。とても楽しい不思議な一日でした。
※羊牧場で見たプリンちゃん、この夜に無事に子羊を生んだとのこと。良かったですね。
牧舎に入った羊たち 海に面した牧場の夕日
このところ、お店などに入るとジングルベルなどのクリスマス音楽が流れるようになりました。田布施町郷土館も例年通りクリスマスイルミネーションを飾り付けることにしました。残念なことに、1月末まで郷土館は大幅改修のため閉館中です。そのため、飾り付けたクリスマスイルミネーションを楽しむ来館客はゼロです。また、昔の風物詩として我家で作った干柿も飾り付けします。子供が来館すれば、干柿を一つお土産に渡していました。今年は、飾った干柿を職員に分けようと思います。
郷土館の展示室に置いたクリスマスイルミネーション
ところで、クリスマスイルミネーションの一つであるクリスマスツリーは私が25年位前に多摩センターで購入したものです。筒形の収納箱は経年変化でボロボロに壊れています。しかし、組み立て式のツリーは健在です。組み立てるとちゃんとツリーになります。ツリーの上に電飾を飾り、さらに綿を置きました。電飾の電球は半数が点灯しませんが、それでもクリスマスの雰囲気が出ました。
ボロボロの筒形箱 星形など各種飾り 雪の代わりの綿
田布施町城南地区に生えているハゼの大木を、久しぶりに見に行きました。この大木は、長州藩の防長四白政策の生き残りの木です。この木の実から、四白の一つである和ろうそく(ハゼろう)を生産していました。以前久留米市に行った時、実を採取しやすいように並木に植えられたハゼの木を見学に行ったことがあります。定期的に選定されているのか、手に届く位置に実がたくさんぶら下がっていました。城南地区のハゼの木から実を取って、種まきしてみようと思いました。
城南地区に生えるハゼ(和ろうそく用)の大木
久留米市のハゼの木は、明治以降いったん絶えてしまったとのこと。近年になって、そのハゼを再興しようとした方々がいました。ハゼにもいろいろ品種があり、目的の品種のハゼの木を探したそうです。そのハゼは、山の中にポツンと残っていたとのこと。そのハゼの木から実を採取して、たくさん苗を育てたそうです。そして、今あるハゼの並木にしたとのこと。
久留米市のハゼ並木(今や観光スポット) 採取した城南のハゼの実
久留米市のハゼの並木のようにはいきませんが、種をまいて私の畑で育ててみようと思います。城南のハゼの大木の品種は分かりません。しかし、ハゼろう用に移入されたり選別された品種だと思います。採取した種のうち大き目の実を選びました。この実をまいてみようと思います。まき方や種まき時期がさっぱり分からないので、冬の今と春の二回に分けて種まきしようと思います。まずは芽が出ることが目標です。
枝から実を取る 採取したハゼの実 大き目の実を選別
先月、小麦の種まきをしました。その後、鳩が舞い降りている姿をよく見かけました。もしやと思って麦畑に行ってみると散々でした。あちこちが鳩によってほじくり返された跡がありました。そして、筋のように麦が芽生えているはずなのに、所々しか芽生えていませんでした。がっかりしました。かと言って、種まき時期を過ぎているため、今更種をまくことはできません。今芽生えている麦を大切に育てるしかありません。
所々しか芽生えていない麦畑
鳩の被害を調査するため土をほじくると、土に埋まった黄色の芽がありました。雨が降らないため芽生えしにくいようです。つまり、土が硬くなって芽が地表に土に出にくいようです。鳩の食害と日照りで、来春は小麦が大幅に減収になりそうです。
鳩がほじくった跡 やっと芽生えた麦 埋まった黄色の葉
地元の小学校で来週、今年最後の放課後学習 成器塾があります。「手芸と調理」教室は、クリスマス向けにフェルト細工を子供達に体験してもらうことにしています。とは言え、私を含めてチクチク針を使ったフェルト細工をあまり知りません。そのため成器塾の指導員数人が事前に集まって、フェルト細工の練習をしました。私はチクチク針を使うのは初めてです。ちなみに犬猫の立体を作るようなフェルト細工ではなく、フェルト布上に雪だるまやサンタクロースをチクチクして描く手芸です。
皆さんが集まると、さっそくチクチク針を使って練習しました。1時間程度練習すると、それなりの作品が完成しました。なおフェルト細工と並行して、圧力釜による小豆の煮具合を確認しました。これは、来年の成器塾でこの秋に収穫した小豆を煮てぜんざいを作る下調べです。
談笑しながら、チクチク針を使ったフェルト細工
さてフェルト細工ですが、最初に好きな色のフェルト布を選びました。私は緑色を選びました。その緑色のフェルト布の上に、丸くまとめた羊毛を置きました。この羊毛は、田布施農工高校で飼われている羊の毛です。原毛を洗浄してカーディングしてふわふわにしたものです。フェルト布の上に置いたこの羊毛を、チクチク針で何度もつつきます。この針は、羊毛をフェルト布に押し込みます。チクチク針でつつきながら、羊毛の形を整えます。
フェルト細工のサンプル 針で羊毛をチクチク 雪だるまらしい形に
雪だるまらしい形になると、次は帽子を取り付けます。黄色に着色した羊毛を帽子の形にチクチクします。続いて空色のマフラーを付けました。最後に目や鼻をチクチクしました。目は良かったのですが、鼻のつもりが口のようになってしまいました。白いひよこか白いアヒルのようです。あくまで練習なので、これで良しとしました。来週の成器塾では、子供達にこのクリスマス用のフェルト細工を体験してもらいます。完成した作品は小さな額に入れる予定です。子供達はどんな作品を作るでしょうか?
フェルト細工を練習する皆さん 完成した雪だるま(私の練習作品)
朝起きて畑を見ると、毎日のように霜が降りて真っ白になっています。ジャガイモやバナナなど、寒さに弱い植物がいっせいに枯れ始めました。その植物の一つにサトウキビがあります。冬越し作業を急がなくてはなりません。茎を30cm程度に、また、節を二つ以上付けて切断します。そして、箱に入れて屋内の暖かい場所で貯蔵します。最近は、温暖化のせいか又は貯蔵方法の改良の結果か、冬越しの成績が良くなりました。来年春までに何本のサトウキビが冬越しできるでしょうか。
冬越しのため茎を切断しているサトウキビ
霜で草が枯れてしまったため、背の高いサトウキビだけが目立ちます。冬越しに必要な箱を用意して、底に新聞紙を敷き詰めます。そして、越冬に必要な本数のサトウキビの茎を切ります。次に茎から葉を取り除き、30cmごとに切断します。切断した茎を、箱にぎっしりと詰めていきます。箱の中には、サトウキビの茎に加えて温湿度計を入れておきます。なお、蓋はきっちりの閉めません。少し隙間を開けておきます。サトウキビから出た水分で結露することを防ぐためです。
畑のサトウキビ 根本をのこぎりで切る 箱にぎっしり詰める
持ち帰った古い足踏みオルガン、オルガンとしての機能は全くダメでした。足踏みしてもほとんど音が出ません。足踏みしてもスカスカして、空気を押している感じがしません。どこからか空気が漏れているのに違いありません。おそらく足踏みする部分がふいごとして機能していないようです。おそらくジャバラ部分に穴が開いているのではないでしょうか。また、鍵盤を押してみましたが、いくつかの鍵盤は押しても基に戻りません。つまり、跳ね上がらないのです。故障個所が満載のオルガンです。そして驚いたのは、手の届かない内部に古い譜面が密かに入っていました。70年位前に習っていたのでしょう、幼い字で譜面に音符の呼び方「どれみふぁ・・」が書いてありました。・・・・この古いオルガン、気長に一年位かけて修理しようと思います。
後ろの板を外した古いオルガン、ふいご部分が露わに
まずはオルガンの前後の板を外しみました。すると、木ネジがすべて平ネジでした。何十年ぶりかに回す平ネジです。力を入れて、しかも丁寧に回さないとネジ山をつぶしてしまいます。ネジを回していると、たくさん開いた極小の穴から粉が湧き出てきました。長年の間に虫に入られて食われたようです。板を取り出すと、最初に目についたのは泥バチの巣です。虫の気配はなく。相当昔に巣作りしたようです。
平ネジを丁寧に回す 板をそっと取り外す 内部に泥バチの巣
続いて、オルガン内部に古い童謡の譜面を発見しました。その譜面上に、幼い字で音符の呼び方「どれみふぁそ・・」が書いてありました。このオルガンは、今は亡き八十歳位の方が所有していたオルガンと聞きました。音楽の先生をしていたそうです。その方が、幼い頃にこのオルガンで音楽を一生懸命に練習したのでしょう。昭和20年代の頃だと思われます。その時の譜面が、なぜかオルガンの中に密かにしまわれていたのです。ちなみに、このオルガンの製造年は昭和14年です。
幼い字で音符の呼び方 壊れた鍵盤がぎっしり並ぶ
先月登った琴石山に登る史跡巡りウォーキングのお話もこれが最後です。琴石山頂上からとにかく、急な下り坂を滑ったり転んだりしないように注意して下りました。愛宕神社跡の石垣近くにあった椅子で数分間休憩しました。愛宕神社跡を出るとすぐに、弁慶岩が道をふさぐようにありました。何百年か前に上から転がり落ちた巨岩ではないかと思います。ところで、下る道は相変わらず急で、落ち葉や丸い石などが転がっていました。注意したはずの私も、一度ばかり滑って尻餅をついてしまいました。
つい1時間ほど前にいた琴石山頂上を振り返る
弁慶岩からしばらく下ると、東屋がありました。ここで10分程度休憩しました。そろそろ足がだるくなってきました。水分補給などして体を休めると、腰をあげて再び下りました。少しすると、山桜の大木が道の傍にありました。この山桜、20年ほど前に柳井市の天然記念物に指定されたとのこと。この天然記念物を見ることができるように、この山道が整備されたのかも知れません。
愛宕神社傍の椅子 弁慶岩の傍を通る 東屋で休憩
山桜の大木は二本生えています。天然記念物の方を通り過ぎて数十m下ると、もう一本の山桜の大木がありました。共に、根本が何本かに分かれています。何十年か前に倒れた後、若芽が根元から芽生えたのに違いありません。山桜の大木を過ぎた頃から次第に、山道が緩くなってきました。歩きやすくなるはずなのですが、今度は蔓などの草が道を横切るようになりました。靴を引っ掛けないように注意しながら下りました。ミカン畑が見えてくるともうすぐ林道です。そのまま数分下ると、林道脇にある巨岩に着きました。
柳井市天然記念物の山桜の巨木 林道脇の巨岩に到着
林道脇の巨岩に到着すると、立ったまま休憩しました。全員が到着したことを確認すると柳井港駅に向かって歩きました。最初は林の中を下りました。しばらくすると、後ろに琴石山が見えるように開けてきました。さらに下って水車付近に下ると、さらに琴石山がよく見えるようになりました。久しぶりに疲れた史跡巡りウォーキングでした。これだけの高度差があるウォーキングは、個人で行く以外はしばらく無いでしょう。参加された方々、お疲れさまでした。12月は例年通り史跡巡りウォーキングはありません。来年1月に再開予定です。
史跡巡りしながら歩いた琴石山登山コース
自分の織物作品を展示している「山口ウール展 岩国」へ行ってきました。岩国での展示会は6日が最後でした。錦川の河川敷駐車場に車を駐車しました。そして、扇町をしばらく歩いて会場に着きました。8畳位の手作り感ある暖かな会場でした。つい1週間前までは「あたたかな暮らし展」をしていた会場です。ところで、防府市で飼われている羊の毛が、「第10回 2020国産羊毛コンテスト"Fleece of the Year 2020" 特別賞」に輝きました。この羊の毛を利用した毛糸や作品も展示されていました。このような山口県産毛糸が出回れば、それだけ多くの織物作家さんに使っていただけるのではないかと思います。結果的に山口県産羊毛のブランド化に繋がると思います。
恥ずかしながら出品した作品を前に
出品できる作品は、山口県で飼われている羊の毛を30%以上使っていることが条件です。ところが山口県産の毛糸を市販しているとの話を聞いたことがありません。そのため、山口県産の羊毛を入手して自分で紡いで作品にするしかなく、今のところややハードルが高いかも知れません。私の場合、田布施農業工業高校で飼われている羊の毛を6月頃入手しました。その後、洗浄、紡ぎ、染色、そして織りました。とても手間がかかりました。
展示会場の入口 紡ぎ機や作品展示 展示会場内を見学
私が会場に着いてオーナーの方と談笑していると、DMをお渡しした方が次々に来られて驚きました。来展していただき感謝します。ありがとうございました。この展示会、来週は防府市の羊牧場「浦里 BAA BAAファーム」で開催されます。「第10回 2020国産羊毛コンテスト"Fleece of the Year 2020" 特別賞」に輝いた羊牧場です。
販売中の毛糸や羊毛など 羊毛を利用したフェルト作品
今年の放課後学習 成器塾「手芸と料理」に所属する子供達、今年は四,五,六年生の八人に増えました。人数が多いためか、手芸の進み具合にばらつきがあります。そのため、一つのテーマをこなすコマ数が、予定より増える傾向があります。総じて、家庭科をまだ習っておらず裁縫道具を持っていない四年生は遅くなりがちです。一方、家庭科の経験があるうえに手芸が好きな六年生は早く進みます。遅い四年生に時間を合わせざるを得ず、どうしてもコマ数が増えがちになります。今回の手縫い布マスクも、2コマの予定が3コマになりました(※1コマは1,5時間)。
制作中の手縫い布マスク(青色は藍染めしたマスク)
今回始め、ほとんどの子は手縫いが終わっていました。そのため、一人一人が藍染めか紅花染めのどちらかを選べるように両方の染め用具を用意しました。ところがどう言う訳か、子供達全員が藍染めしたいとのことでした。そのため、私は藍畑で収穫した藍の乾燥葉を使って藍染めの準備をしました。すると、手縫いマスク作りが終わった何人かの子供達が寄ってきました。藍染めをする工程に興味を持ったようです。せっかくなので、子供達に説明しながら、かつ体験してもらいながら準備をしました。
布マスク作り用具 布マスク、手縫い中 藍染めの準備
藍染めの準備が整うと、布マスクを作り終えた順に藍染めを体験してもらいました。藍染め液に布マスクを浸すと、布がだんだん黄色く染まりました。子供達から見ると、藍染めなのに黄色く染まるのが不思議なようでした。次に藍染め液から布マスクを外に取り出しました。すると、みるみるうちに黄色から青色に変色しました。この藍染めの不思議を子供達全員に体験してもらいました。次に、藍染めが終わると柄模様の布マスク作りをしてもらいました。次回は、クリスマス飾りを作るため、専用針でチクチクするフェルト体験をしてもらう予定です。
黄色から青色に、藍染め体験 柄模様の布マスク作り
夏から秋にかけて大きく成長して出穂していたサトウモロコシ、穂が茶色になり熟してきたため刈り取りをしました。結構背が高く育っていたため、穂を一本ずつ手繰り寄せるようにして剪定鋏で刈り取りました。刈り取った穂はすべて50cm位の長さに切りそろえました。そして、10本位ずつ茎を紐で縛りました。縛った穂をX字型になるように開き、風通しのよい軒下に横にした細棒に掛けました。一ヶ月程度経つと穂はカラカラに乾きます。来年1月に乾いた穂を脱穀機にかけて実を取ります。
刈り取ったサトウモロコシの穂、風通しの良い軒下で乾燥
サトウモロコシはいろいろな用途に役立ちます。一つの用途は、名前の通り砂糖分を収穫できます。茎を絞って出た甘い汁を煮詰めると水飴状のシロップになります。茎の皮を剥いで、その髄をかじって甘い汁を楽しんでもかまいません。昔の子供達のおやつでした。二つ目の用途は、脱穀して収穫した粒を食べることができます。製粉して団子などに利用します。三つ目の用途は、脱穀後に残った穂を箒にすることができます。私はたまに手帚にします。四つ目の用途は、乾燥した硬い茎を薪代わりの燃料にします。つまり、サトウモロコシはすべてを利用できるのです。
背が高いサトウモロコシ 刈り取った穂 甘い茎の髄をかじる
ところで、サトウモロコシは他の栽培植物より圧倒的に作りやすいことが特徴です。暑さに強く、害虫の被害がほとんどありません。種をまいてから、少しばかり除草したり間引きする程度の世話ですみます。唯一の欠点は、背が高くなるため(3m位)台風などの大風で倒れやすいことです。
穂を収穫後のサトウモロコシ 干しやすいように茎を結束
11月の琴石山頂上は寒いかと思っていました。そのため、みなさんに防寒具の用意をお願いしました。ところが、持ってきた防寒具は結局着ることはありませんでした。私は20年位前でしょうか、ボーイスカウト活動をしていました。その時の合言葉の一つに「備えよ常に」がありました。今回は不用品だった防寒具、いつ寒さが襲ってくるかも知れません。その合言葉、今後も忘れないようにしたいと思います。
昼食休憩後、琴石山を下山する前に頂上で
昼食休憩後、頂上の周りを歩き回りました。そして、東西南北の景色を楽しみました。琴石山に何度も登りましたが、いつ来ても頂上から見下ろす下界は絶景です。私がお気に入りの下界は柳井港や伊保荘方面です。親戚が関わっていた旧オートレース場や婆様の生まれ故郷の伊保荘に、私は幼児の頃に何度も行きました。眼下に見える発電所は、私が幼児の頃には大海原でした。旧オートレース場から見た伊保荘方面に広がる海原や海岸を思い出します。
頂上からの周防大島方面 頂上からの伊保荘、柳井港方面
さて、琴石山からアドベンチャーコースを下りました。頂上直下の急な下り坂を降りました。乾いて小石混じりの下り坂は注意が必要です。油断すると滑ってしまいます。また、階段の段差もけっこうあるため、膝を痛めそうになります。若いころ、北アルプスか南アルプスか忘れましたが、膝を痛めて下山が苦しかったことを思い出しました。下山後に病院で診察してもらうと急性関節炎との診断でした。その診断以降、一週間位松葉づえの生活となりました。
急な下り坂 奥の院の琴石 愛宕神社跡の石垣
急な下り坂を30分位下ると、道から少し外れた場所にある奥の院に行きました。琴石山の由来になった不思議な巨岩とのこと。まるで石灰岩のような白い石で、風化で細かな横筋があります。その琴石の裏側を見ると、さらに大きな琴石の巨岩が控えていました。奥の院を出て、しばらく下ると愛宕神社跡に着きました。建物は無く、風雨を遮る石垣だけが残っています。近くにある椅子やちょっとした段差に座って小休止しました。
史跡巡りしながら歩いた琴石山登山コース
木地に住むKさんから先日、次のような連絡が入りました。「蔵を含めて古いものを全て片付けるので、必要な物があれば取りに来てほしい」と。そこで、廃棄業者が入る前にKさんを訪問しました。そして、必要な物に赤いテープを貼り付けながら回りました。物色するのに一番困ったのは蔵の中でした。真っ暗で何も見えません。懐中電灯を頼りに蔵内を伝い歩きしていると、突然に床が抜けたりするのです。蔵の中に猫車など数点、そして古いオルガンを見つけました。昔小学校で使われていたものです。このオルガンなどを持ち帰ることにしました。
ペダルを踏んで鍵盤を押すと、微かに音が出るオルガン
オルガンは意外に重く、汗ばみながら二人で軽トラックまで運んで積みました。次に、猫車や藍染めに使えそうな壺や唐箕なども運び出しました。最後に縄ない機が残りました。しかし、蔵の一番奥にあるため運び出せません。廃棄業者がすべて運び出した後に再度Kさんの家に行こうと思います。郷土館は大幅改修工事のためしばらく休館します。当然お客さんは来ないので、勤務時の空いた時間にでも古いオルガンを修理しようと思います。私の見立てでは、ふいごと鍵盤の修理、そして調律が必要と思われます。いつしかオルガンが生き返り、演奏できる日が来ればいいなと思います。
※その後調査したところ、オルガンの内側に保証書が張り付けてありました。それによると昭和14年7月18日 三木楽器店製造 三木オルガン第5号型です。
真っ暗で底が抜ける蔵 オルガンと猫車を積む 蔵の奥の縄ない機
12月1日から山口県の岩国と防府で「山口ウール展」が開催されます。これまで、田布施農工高校の畜産課とのお付き合いがあり、刈った羊の毛を使って紡ぎなどをしていました。今年「山口ウール展」のことをお聞きして、恥ずかしながら私も出品してみることにしました。出展の条件とは、山口県で飼われている羊の毛を使った羊毛,フェルト,布などの作品とのこと。去年から?始まったこの展示会、回数を重ねればさらに出品数が増えるのではないかと思います。送られてきたDMを、皆さんにようやく配り終えました。
お配りした「山口ウール展」のDM(表)
私の作品(タペストリー)の制作過程です。羊の毛刈りから完成までの道のりは、各過程をクリックしていただけたら詳細が分かると思います。経糸も横糸もすべて自分でなんとか紡いでみました。山口県産(田布施農工高校)の羊毛100%です。
羊の毛刈り、原毛洗浄1、原毛洗浄2、カーディング、足踏み紡ぎ1、足踏み紡ぎ2、かせくり、
染色1、染色2、染色3、染色4、染色5、玉巻き、経糸径テスト、整経、経糸染色1、経糸染色2、
筬・綜絖通し1、筬・綜絖通し2、筬・綜絖通し3、筬・綜絖通し4、横糸追加1、横糸追加2、
デザイン、織り1、織り2、織り3、フリンジ加工、完成
田布施農工の羊 羊の毛刈り 毛の洗浄
紡いで毛糸に かせくり 毛糸の完成
紅花、藍の栽培 紅花染め 染めあがった羊毛
整経 筬とおし 織り
※キルト制作をしている同級生がいます。DMを渡すと、同じ日時に防府駅近くでキルト展をしているとのこと。今の時期は、展示会が多いのですね。