すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

美しさを支え、形作る毎日

2007年05月10日 | 教育ノート
 桜の季節が終わった。
 去年は、廃校跡と絡めたことを別ブログに書いたのだが、今年は少し余裕がなかった。
 それにしても、満開と運動会の日がぴたりと重なったことが何より嬉しい。
 自分の家のことを思い出してもそうだが、将来その日の風景を思い出したときに、桜は大きな背景の一つとなってくれる。
 そして、そうしたハレの日を支える平凡な毎日があったことにも、思いを馳せられる。


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 「桜」のもとの字はご承知のように「櫻」です。「木」と「嬰」(エイ・オウ)をあわせた字で「嬰」は女子が首に巻く貝の首飾りを表しているとのことです。
 そこから「とりまくこと」の意味になり、「桜」は「花が木全体をとりまいて咲く木のこと」という意味を持ちます。

 運動会の日は、見事に咲きそろった桜がきれいでした。参加された方々からも「運動会とこんなにぴったりと合ったのは珍しい」という声も聞かれたほどです。 
 ところで満開の木をよく見ると、やはりその美しさを支えるのは、幹や枝振りの微妙な曲線であることに気づかされます。
 数日だけ咲き誇る花と対照的に、幹や枝は毎日熱や風や雨にさらされて形作られていくのですね。
(5/9)
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