すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

流れる唄に豊かさをかみ締め

2007年11月20日 | 雑記帳
 この前、NHKの歌番組で松任谷由美の「青いエアメイル」を聴いていて、思わずこんな言葉が口をついて出た。
 「ああ、昭和の歌だなあ」

 1978年の作だから確かにそうなのだが、改めて「昭和の○○」と口にしてみると、いわゆる懐メロではないにしても、遠く離れた感覚を持ってしまう。
 「エアメイル」自体が古いのであろうが、それ以上に「5年、いや8年たってたずねたなら 声もかけれぬほど輝く人でいてほしい」というフレーズは、やはり昭和の若者感覚なのだろうと思う。ユーミンと同世代だけにことさら響くのであろうか。
 「三丁目の夕日」ほどではないにしろ、確かに昭和が遠くなるにつれ、魅力的に見えてくる気がする。

 と、そのテレビ番組のことを思い出していたら、昭和でなくてもそういう感覚があるじゃないか、という唄があったことに気づいた。

 コブクロの『赤い糸』

 これは昭和でしょう、と言いたいけれど、作られたのはどう考えても平成に違いない。
 今時こんな恋をする男女がいるのだろうか、それとも憧れなのか。

 昭和は、たくさんの誰かによって引きずられている。
 携帯電話がない頃の豊かさをかみ締めたいのではないか。