すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

タフな現実に向かう芯

2008年04月06日 | 読書
 私には、いまの子どもは、ある種の無常観すら抱えているように思える。
 大人は、子どもがこれほどタフな現実を生きていることを、もっと理解するべきだと思う。

 『バカ親、バカ教師にもほどがある』(藤原和博・川端裕人著 PHP新書)

 「タフな現実」とは、便利さが築き上げてきた社会のことである。
 コミュニケーションの必要性がないほど「ラクな」社会は、夢も感動ももちにくくなっている。
 その現実を踏まえて、教育のための環境をもっと見つめる必要があるのだと思う。

 今できる資源の活用は何か。
 これはもちろん都会と地方では違うだろうし、もっと細かく地域ごと、学校ごとにも違いがあるだろう。
 全体像ならもうすでにわかっている。もっと子どもに接する環境に目を向けて、そこから教育を創造していく営み…何を通して力を身につけたのかということを大切にしなければ、子どもが自ら生き抜いていく芯にならないのではないか。
 と、そんなことが浮かんでくる。