すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

父の夢、母の歌を想う

2010年07月28日 | 雑記帳
 昨夏に続いて、夏休み開始すぐの4年生の交流会に参加した。
 (学校ブログへ)

 宿泊する施設は、今は廃校になった小学校の校舎を利用したものである。何度か訪れた場所ではあるが、改めて見直してみるといろいろなことに気づく。

 今回目にとまったのは、校歌である。
 どこの学校でも体育館に校歌が大きく書かれて掲示してあるが、ここでもそのままそっくり残っていた。

 ああ、いい歌詞だと思った。以前にもそう感じたことはあったはずだが、改めて見直してみてさらにそう思う。
 廃校になったといういくぶん感傷めいた気持ちになっていることも確かだが、それ以上に言葉の力がある詞だ。

 廃校になったこの地区の子どもが通うのは隣校であるが、その学校の校歌も実に素晴らしい。両方とも作詞された方は、若い時分から国語教育関係でいろいろと指導していただいた大先輩である。今は一線を退いた感があるが、本県を代表する詩人でもある。

 二番の歌詞を引用する。

 手のひらを ひらけば
 ひろがってくる 故郷の地図
 父の山 母の川 胸にかよう

 手のひらを かざせば
 つたわってくる 故郷の声
 父の夢 母の歌 胸にもえる
       父の夢 母の歌
 
 幼い声で歌われた「父の夢 母の歌」は、今どのあたりにあるものなのか。