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「総合」雑感メモ2

2010年07月02日 | 雑記帳
 総合の研究会があったちょうどその日の朝、職員から冊子を手渡された。
 2月に参加したセミナーのまとめだという。総合初等教育研究所の主催で例年開催されている会である。

 その中で、著名な4名の方によるシンポジウムの記録があった。なかなか興味深いことが書かれてあった。
 安彦忠彦氏(早稲田大教授)の発言が特に納得させられた。

 ある小学校の総合の中間発表会で、地域調査をし絵地図を描いて発表していたのだが、そのどれもに方位や縮尺が書いてなかったことを指摘していた。縮尺は無理にしても地図に方位が抜けていることは問題だということで、「活用型の学習」の重要性を強調した発言である。

 習得型、活用型そして総合の時間の意味づけ、つながりについて教師は考えているのかというえ問いかけのようにも感じた。

 そういう見通しをもってやるのは先生方のほうです。


 参観した研究授業の話題にもどっていくが、協議会が終わってから授業者に二つ三つ私見を述べた。

 子供たちは、あるホームページからコピー&ペーストを繰り返したりしていたが、伝えたいことを強調したいならば、いったん印刷した紙媒介にして書いたり切ったり貼ったり囲んだりというアナログ的なことが必要だったのではないか…むろんPC機能はそうした得意技を持っているのだが、方法を学ぶべき段階の子に同時にそうしたことが可能だろうかと考えた。

 この段階、大きく言えば小学生であれば、PCを使う活動はそれオンリーではなく、紙のものと併行して、交互に作業していくような組み立てを基本にしたらどうだろうか、と思った。
 アナログとデジタルを小刻みに入れ込んでいくことを原則した単元づくり…結構いけると思うのだが。

 何を見通すか。その一つがゴールの姿であることは言うまでもない。そこから必要な要素を逆回転のように導きだしてみれば、指導の流れは見えてくるはずである。