すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

投票した読者に幸あれ

2010年07月29日 | 雑記帳
 「日本史上最高の教育者は誰だ」とは…またずいぶんな特集を組んだものだな、と半分は感心し、半分はあきれた感じを持ってしまった。
 小学館編集部の方針が今年は何か違うようですな。
 ↓
 http://www.shogakukan.co.jp/magazines/detail/_sbook_0300108110
 ともあれ、このランキングを見て、まさか「私の思った通りだ」などと思う人はいないはず。いわゆる歴史上の人物から現在活躍中の諸先生まで、本当に多彩な顔ぶれになった。

 このランキングを私のように単純にヘェ―と眺める人も、フムフムと分析ふうに語る人も、くだらん!と一笑する人も、まあ教育関係者が誌面を見たならば、そこに書かれた内容は目を通してみたくなるだろう。

 教育者という大きな括り、時代の限定もなし、そしてたった336人の読者投票によって決められたランキングの意味づけは難しい。
 しかし票を投じた多くの人(教員だけ?)は、歴史的な存在の大きさを加味しながらも、自分にとっての影響の度合を振り返ったことではないか。
 「3人を選んで」と言われた限定の中で、自らの学生時代や教師人生を振り返って、あれこれと思案できたらそれは結構豊かな時間だったのではないかと想像する。

 今、自分がここに在ることを、そうした人の関わりで位置づけてみることは価値があると思う。
 「授業づくりネットワーク」が推進しているライフヒストリーという手法は非常に面白く、メールマガジンも楽しみに読んでいるが、語る人は自分を再認識しながら、きっと何か発見していることがあるのだと思う。

 一見ミーハーなこのランキングも、そういうとらえ方をするといい材料と言えるのかもしれない。
 投票した読者336人に幸あれ。

 と言いながら、自分だったら3人には絞れないで、悩むなあ。