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あきらめ悪く、てく

2016年08月02日 | 雑記帳
 中島みゆきが歌う大好きな曲の一つ『命の別名』は、こんなふうに始まる。「知らない言葉を覚えるたびに 僕らは大人に近くなる けれど最後まで覚えられない言葉もきっとある」…還暦になっても身についていない言葉が多過ぎる。以前から辞書はよく引いていたが、最近益々頻繁になった。あきらめが悪いのか。



 今日も、友人の書いた小説が載っている同人誌を送っていただいたので、読み始めたら、中途まで進んで「あれ、なんて読むんだ?」(まだボケ症状は出ていないと思うが)と思った漢字が二つ出てきた。最初は「拙い」。これは「つたない」と読んでいたが、状況は違う。んっ、「ヤバい」か。あっ「マズい」だよなあ。


 辞書で確かめそうだったと納得。「まずい」という形容詞は漢字である場合、「不味い」と「拙い」に区分される。見出しは「不味い」となっているが、「拙い」は類語シソーラスによると実に多彩な「まずい」を含むことが判明する。「悪い」「不適当」「病が芳しくない」「下手」「危険」「大変だ」の六つ。知らないとまずい。


 もう一つは「銜えた」。これは「トーストを~」とあるので「くわえた」に間違いないと思ったが、気になる漢字だ。旺文社漢和辞典で「行」のところを調べたら、載っていない。あれっと学研漢和大辞典を開く。なんと「銜→金部六画」という表記が。おうっ金偏なのか。開くとそもそもが「くつわ」(馬の金具)だった。


 ちょうど今、クロスワードの言葉がわからないと家人からヘルプが。「てくてく歩くこと」を二文字でなんと言うか。「とほ」じゃ、少し変だ。しかも前後左右から頭は「て」。つまり「て○」だ。当てずっぽうで「てく」を引いたら、見事にその通り。知ってましたか。「てく」は「徒歩で行く・てくてく歩く」ことです。