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「クマは、そのまま逃げました」

2016年08月28日 | 読書
 Volume17~テレビニュースの一言


 「クマは、そのまま逃げました」 


 (被害に遭われている方を茶化すということではなく、ニュースのことばの使い方です。念のため)

 人間に危害を加えた後に「そのまま」逃げたのだから、当たり前の表現のようだが、ではそのクマは何かする必要があったのか。

 やったぞとガッツポーズでもすればいいのか。
 警察・病院に通報する、大丈夫ですかと声をかける、周りに大声?で助けを求める…
 別に車によるひき逃げではないのだから、クマにとって「そのまま」逃げるのは当然だ。

 それをことさらに言う。人間ってなんて勝手なのかと思う。



 「台風の、意外な一面」


 台風に関して、今まで自分が知らなかったこと、一般にあまりよく言われていないことをそう表したのだろうが、どうも違和感がある。

 自然現象について「意外」という言葉を使うのは、なんとなく不遜な気がしないか。
 これも考えると自分中心、人間中心の感覚に覆われているからではないか。

 なんでも「意外」で済ます世の中では駄目だ。
 まだ「想定外」の方がましだろう。