すぷりんぐぶろぐ

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相棒もって、驚きのネイティブ

2016年09月08日 | 雑記帳
 相棒の普段使いデジカメLF-1が破損して、次の相棒をどうしようかと迷いに迷った。4月に買う時も他候補を考えていたし、もう一度同じようにアアデモナイコウデモナイと、久しぶりに決断力の乏しさ全開だ。まあ4~7万クラスのコンデジには魅力的なモデルがたくさんあるということか。…で、結局、同じモノに?


 LF-1は価格コムには出品されていないが、アマゾンには載っていた。店頭展示のほぼ新品が3万をきっていたので決めることにした。ネットの他に実際に横手の家電を2つ回ったが、値段はともかくこの小ささとスタイルは捨て難い。本物のライカを買えないコンプレックスなのかなあ。今回も皮を貼って仕上げた。


 昨日はビデオカメラとこのLF-1を持って美里音へ。「昔語りDVD鑑賞会」という催しへ参加した。県内の民話や郷土芸能に携わっている方々が集まり、収録されている昔話や人形甚句などが披露された。初めに故人ではあるが町内にいらした二人の昔語り名人のビデオを視聴した。いや、いいものを見せてもらった。


 阿部悦さんのお話は関わっていた時があるので懐かしく拝見した。いつかその事も書きたい。驚いたのは、飯塚キミさんの語りである。かなり前に作成されたあの「羽後町の昔話」の基話を語った人だと知っていたし、子や孫にあたる方と同職もしたので存在はわかっていたが、その姿とともに聴くのは初めてだった。



 ネイティブという言葉があるが、まさしく羽後のそれを久しぶりに堪能した気がする。「鼠浄土」の筋はともかく、語りに登場する言葉とリズムに惹きつけられた。今の40代ぐらいでは半分理解できるだろうか。生が一番だが3割ほどは醍醐味を味わった。語りの締めを資料から再録してみる。我が祖母も浮かんでくる。

 「んだがら、やだらに人のまねしてよ、欲たげるもんでねえもんだって、聞がせられだもんだ。」