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11月「かわる」は「やさしい」

2019年11月01日 | 雑記帳
 11月は準備の月、と書き始めれば、同じ地方に住んでいる者は、まず冬支度を思い起こす。タイヤ交換、雪囲い、冬物衣料などなどすぐ頭に浮かぶ。とは言え、冬を強く意識するのは初雪が降ってからだろう。正直、おっくうな面が大きいが、この季節の空気の冷たさはまた、弛んだ心をぴりりと締めてくれもする。


 11月の異称は「霜月」が一般的だが、他にも神帰月、仲冬、雪待月などがある。暦に「朔易(さくえき)」という初見の語があった。辞書にない言葉だ。「冬期に当たって改易すべきことのある月の意」とある。改易とは時代劇で時々聞く。罷免や家禄没収などを指しているが、本来の意味は「改めかえる。更新」である。


 もはや人生も冬期と言えるし、改易すべきことが自分にも多いかと少し考えてみる。散漫な性格ゆえに、折にふれて何か目標を掲げておかないと…を繰り返しつつ持ちこたえてきたので、こういう場が必要だろう。よしっ、まずは基礎となる我が心身の健康だ。と思って出てくるのが「数値改善」(笑)と「体力維持」か。


 人間ドックでは高値安定でさほどの注意は受けなかった。しかし定期的に診てもらっている医師からは指摘を受けたので、より「命根性」を汚く頑張ることにする。次は…と考えるのは家庭や家族の事。これは部外秘(笑)にして、後は仕事や社会との関わりだ。まだ役目がある、求められるうちは全うしようと思う。


 なんだ結局「改易」までは到らないか。と改めてこの熟語をみて「」が気になった。この字は会意文字であるが、字源は諸説ある。ただ意味として「かわる」(貿易、不易など)と「やさしい」(安易、平易など)が並んでいることに、不思議な気持ちになる。易のカードの「表裏」を利用して自在に生きることもいい。