すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

幅を広げて、深く掘る

2021年12月24日 | 絵本
 今週火曜日で今年の学校読み聞かせは終了した。メモを見直すとおよそ50冊程度(当然、複数回もあるので40タイトル)だった。本格的に始めて三年目、いくらか上達しているように感じる。今年はコロナ等で中止もありつつ、高校生相手にも出来たし、先日PTAでの親子という対象もあり、少し幅が拡がった


 大勢を相手にする時に大型TVにつないで行う形を取り入れたことが、一つの変化だ。ノートPCでは文字が小さく読み取れない場合があり、片手に本を持ちPC操作するので慣れが必要だ。しかし、40人を超す集団には概ね好評だと思っている。もちろん中には実物でないと訴えない本もあるので、選書には注意だ。



 昨年から取り上げた講談絵本。「宮本武蔵」から始め手元には6タイトルを揃えたが、他に「大岡越前」「西行」を読んだのみとなった。残った3冊はどういったタイミングでできるか思案している。取り上げるねらいは演芸文化に触れる点もあり、自らの声をどう磨くかがポイントだ。高齢者にはいい脳活かもしれない。


 印象に残った絵本をいくつか挙げると、まず『カ、どこへいった』。ページめくりで蚊を追っていくパターン。とても楽しい。『おおかみのおなかのなかで』のとぼけた味もいい。M・バーネットとJ・クラッセンのコンビのよさを感じた。猫の作家町田尚子も印象深い。『ねこはるすばん』の描写力は大きく見せて効果的。


 読み聞かせとしては大作、難作に思えた『二番目の悪者』。時々こうした歯ごたえのある作品に挑むことは必要だ。でないと安易な音読に留まってしまう。怪談絵本は二つ読んだが、実は一番読み込んだ『おめん』が、学校の都合により中止の回に準備したものだった。かなり心をえぐる内容なので結構勇気(笑)がいる。