今回は、平成29年就労条件総合調査結果による「週休制」です。
主な週休制の形態をみると、
「何らかの週休2日制」を採用している企業割合は87.2%となっています。
「完全週休2日制」を採用している企業割合は、46.9%となっており、
企業規模別にみると、
1,000人以上:66.0%
300~999人:58.9%
100~299人:47.7%
30~99人 :44.9%
と規模が大きいほど採用割合が高くなっています。
産業別にみると、
金融業、保険業が95.9%で最も高く、
鉱業、採石業、砂利採取業が24.7%で最も低く
なっています。
週休制の形態別適用労働者割合をみると
「何らかの週休2日制」が適用されている労働者割合は87.5%
「完全週休2日制」が適用されている労働者割合は58.4%
となっています。
週休制については、
【 9-2-B 】
労働省の「賃金労働時間制度等総合調査」(企業規模30人以上、平成7年)
によると、完全週休2日制を採用している企業の割合は、いまだ全体の3割
に達していない。
【 24-5-B 】
完全週休二日制を採用している企業は全体の約4割であるが、企業規模が小さく
なるほど採用割合が低くなっている。
【 28-4-A 】
何らかの週休2日制を採用している企業はどの企業規模でも8割を超えているが、
完全週休2日制となると、30~99人規模の企業では3割にとどまっている。
という出題があります。
いずれについても、完全週休2日制に関する出題です。
【 9-2-B 】は、出題当時、正しい内容でしたが、平成29年調査の結果で
考えると、およそ5割なので、誤りになります。
【 24-5-B 】も、出題当時、正しい内容でした。
平成29年調査の結果では、採用割合は5割近いので、約4割というのは、
正しいとはいえません。
【 28-4-A 】は誤りです。
30人~99人規模の企業における完全週休2日制の採用割合は約5割となっています。
平成29年調査でも4割は超えている状況です。
完全週休2日制に関しては、このように採用割合を論点にして出題されているので、
おおよその採用割合と企業規模別の状況、これを知っておけば十分でしょう。