今回は、「企業規模別にみた賃金」についてです。
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企業規模別に賃金をみると、男性では、大企業が377.1千円、中企業が331.7千円、
小企業が302.4千円、女性では、大企業が266.4千円、中企業が253.2千円、小企業
が232.9千円となっている。
企業規模間賃金格差(大企業=100)は、男性で、中企業88.0、小企業80.2、女性で、
中企業95.0、小企業87.4となっている。
企業規模別に賃金カーブをみると、男女いずれも企業規模が大きいほど傾きは大きく
なっており、男性は女性に比べてその傾向が大きい。
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企業規模別の賃金については、大企業のほうが中小企業より高いということはわかる
でしょう。
では、どれくらい格差があるのかといえば、男性の方が格差が大きく、大企業と比べて
中小企業は80%から90%程度となっています。
女性は、中企業の場合95.0となっていて、格差が小さいです。
また、賃金カーブについては、大企業のほうが賃金が高くなるので、やはり企業規模
が大きいほど賃金カーブの傾きは大きくなります。
この点について、次の出題があります。
【 H23-3-D 】
賃金カーブの企業規模間格差は、1990年以降、拡大する傾向にある。それは、
大企業が経営合理化によって生産性を向上させ、支払能力が高まったのに対し
て、中小企業では大企業ほど生産性が上がらなかったためである。
この問題は、「平成22年版労働経済白書(厚生労働省)」からの出題のため
調査結果だけではなく、その分析についても加えた内容ですが、「拡大する
傾向にある」というのが誤りでした。
白書では「1990年以降、概ね格差縮小の方向に進んでいる」とし、その上で、
「今まで相対的に長かった大企業の勤続年数が低下し、中小企業との差が
縮まったことが、賃金カーブの企業規模間格差の縮小につながっていると考え
られる」としています。
「賃金構造基本統計調査」では、このような分析まではしていないので、
まずは、企業規模別に賃金カーブをみると、男女いずれも企業規模が大きい
ほど賃金カーブの傾きは大きくなっている、そして女性より男性の方が大きく
なっているということを知っておきましょう。
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企業規模別に賃金をみると、男性では、大企業が377.1千円、中企業が331.7千円、
小企業が302.4千円、女性では、大企業が266.4千円、中企業が253.2千円、小企業
が232.9千円となっている。
企業規模間賃金格差(大企業=100)は、男性で、中企業88.0、小企業80.2、女性で、
中企業95.0、小企業87.4となっている。
企業規模別に賃金カーブをみると、男女いずれも企業規模が大きいほど傾きは大きく
なっており、男性は女性に比べてその傾向が大きい。
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企業規模別の賃金については、大企業のほうが中小企業より高いということはわかる
でしょう。
では、どれくらい格差があるのかといえば、男性の方が格差が大きく、大企業と比べて
中小企業は80%から90%程度となっています。
女性は、中企業の場合95.0となっていて、格差が小さいです。
また、賃金カーブについては、大企業のほうが賃金が高くなるので、やはり企業規模
が大きいほど賃金カーブの傾きは大きくなります。
この点について、次の出題があります。
【 H23-3-D 】
賃金カーブの企業規模間格差は、1990年以降、拡大する傾向にある。それは、
大企業が経営合理化によって生産性を向上させ、支払能力が高まったのに対し
て、中小企業では大企業ほど生産性が上がらなかったためである。
この問題は、「平成22年版労働経済白書(厚生労働省)」からの出題のため
調査結果だけではなく、その分析についても加えた内容ですが、「拡大する
傾向にある」というのが誤りでした。
白書では「1990年以降、概ね格差縮小の方向に進んでいる」とし、その上で、
「今まで相対的に長かった大企業の勤続年数が低下し、中小企業との差が
縮まったことが、賃金カーブの企業規模間格差の縮小につながっていると考え
られる」としています。
「賃金構造基本統計調査」では、このような分析まではしていないので、
まずは、企業規模別に賃金カーブをみると、男女いずれも企業規模が大きい
ほど賃金カーブの傾きは大きくなっている、そして女性より男性の方が大きく
なっているということを知っておきましょう。