衆院選の結果は、ガッカリでした。自民は議席を減らしたと言っても、政権交代には程遠いレベルでした。野党が議席を増やしたとはいっても、増えたのは、自民の補完勢力、野党もどき、ゆ党の維新でした。これをイギリスの新聞、Gurdian紙は「右翼ポピュリスト」が大阪で大勝、という見出しで報道。思想、政策的に近年の自民党と重なる部分が大きく、本来、保守支持していた人々が自民に変わる政党(自民党はすでに保守ではなく、過激な右翼だと思いますが)と考えて投票したと思われます。Gurdianの見出しから想像すると、彼らには維新がトランプと重って見えただろうことが想像されます。人々の不満に手を突っ込んで扇動するポピュリスト、少なくとも彼らの目にはそう見えたのでしょう。
予想はされたことでしたが、野党第一党であった立民も議席を随分減らしました。比例復活したもの小沢一郎が選挙区で落選、立民副代表だった辻元氏は選挙区比例区ともに落選し議席を失うという波乱がありました。辻元氏を破ったのはほぼノーマークの維新候補。小沢一郎もさすがに若い頃のカリスマはもうなくなってしまったようです。
れいわが比例で3議席を得たのが数少ないうれしいニュースで、共産党とともに与党の腐敗を追及してくれることとは思いますけど、今はそれができる最大のことになりそうです。共産党からは比例復活した宮本たけしさんの活躍が楽しみです。共産党は本当に良い人材が揃っていると思います。人々も共産党という党名ではなく、それぞれの議員の仕事ぶりをみて支持、不支持を決めて欲しいものだと思います。
残念ながら、自民と公明が与党に残り、岸田氏が総理を続けるということは、アベ スガ政権の腐敗政治の総括はなされることもなく、国民生活は今後も切り捨てられ、ネポティズムは蔓延り、田舎は見捨てられて「囲い込み」で都市へと集中する労働力はこれまで以上に低賃金で使い捨てにされ、急速に高齢化する老齢者は見捨てられ、国力はますます衰微し、独裁化はますます進んで、国民が総玉砕する中で富裕層は安全地帯で刹那的な快楽に耽るということになるのでしょう。経済的な指標で言えば、すでに国民の大多数が世界的基準から言えば「負け組」となりつつある日本で、この十年、民主党政権時代からほとんどの指標を下げ続けて貧困化を加速させてきた張本人がアベ スガの腐敗政治なのに、まだまだ有権者の多くが自公を支持しているというのには絶望を感じざるを得ません。思うに、多くの人は自分の生活に忙しくて、外からみたら、日本人の多くが負け組であって、日本の与党政府は異常極まりない腐敗ぶりだということにあまり注意を向けていないのでしょう。
こんなツイートがありました。
選挙のたびに、自分がマイノリティであることを知る(←これはこれで大事…)
— 釈徹宗 (@shakutesshu) November 1, 2021
選挙のたびに、自分が普段いかに似た志向の人とお付き合いしているかを知る(←これも大事…)
😭
それでも識者は「れいわ」の議席に一縷の希望を見ているようです。れいわは参院選以降、コロナで集会の制限もあって、一時の勢いを失っていましたが、これから山本太郎の個人的な政党ではなく、しっかりした組織として、切込隊長的な役割以上の大勢力へと育っていって欲しいと思っています。