「美しく保たれています」と書かれてあるけれど、放置状態になっている小公園。
草抜きをするなら、声かけあっての集団作業になるだろうから、コロナ禍が過ぎるまで密を避けようということか。
狭いので、きれいにしたら密集して遊ぶだろうし、それならいっそ荒れさせておこうという協議があったのかもしれない。
これはこれで昆虫や雑草と呼ばれる植物を学ぶ場になり、良さそうでもある。
ウチでは、シンビジウムが一ヶ月経っても咲いている。
何年か前までは、もっと鮮やかな色だったのに、なんだか血の気の引いた薄幸の風情。
それでも蜜が垂れ落ちそうなほど滲みだして、私の舌を喜ばす。