筍(たけのこ)を専門に出荷する竹林所有者なら、どの辺りに地下茎が伸びてどこに筍が出るか分かるのだろうし、地下茎の誘導さえしているのだろう。
いつの頃からか竹藪があり、現状維持以上の筍は自家消費と遣い物にしてきた程度なので、管理というようなことは想定していない。
今年はたくさんの竹が雪折れしたからか、不作年だからか、あまり太いのは出てこない。
そうして竹藪からかなり離れた場所に、細めのやつが出てくるから困ったものだ。
石を積んである場所から出たり、畑の横に出たり、通路の真ん中に出たり、ホダ木を組んだ場所から窮屈そうに出てきたりする。
杉の周りに真っ直ぐ生え伸びるか、雪が載ってもしなう時に木の枝に引っかかる場所だったり、人為的に頭部分を折るかしないとうちの竹は生き延びられない。
食用にもなりにくいのは淘汰すべきなのだが、蹴飛ばして折るというのもなんだか気が引けてしまう。
ここ2年ほど試しているけれどうまくいっていない竹水を摂ってみようかと考える。
3mくらいに伸びた筍の先端を切って、ナイロン袋を被せて縛っておくと竹水が溜まるらしい。
それでコーヒーを淹れると美味しいらしい。
竹水をそのまま飲むこともできるとかなんとか。
竹の濾し上げた水、竹水をうまく採れたとして、誰かに飲まそうとしても『またまた変わったことをこのヒトは』と思われるだけなのだが。