分封(蜂)群のニホンミツバチ蜂球は姿を消したまま、待ち箱にたむろする探索蜂もいなくなった。
どこかに樹の洞でも見つけて新居と決め、自然に帰ったのだろう。
近くに何箇所も住みやすく見せた箱を用意していても、胡散臭さのようなものを感じるのか、自然の魅力に惹かれるのか。
思えば2年前に、仕掛けた待ち箱ではなく、越冬できるようにアパート式にこしらえた飼育箱に入ってくれた手間のかからない群だった。
私の留守中に毎年おそらく分封をして、今や3代目の女王が残り、2代目女王が自然回帰をしたということになる。
友人が教えてくれたことだが、ニホンミツバチの飼育技術も革新がなされて、セイヨウミツバチのような四角い木枠の人工巣脾を使い、次期女王を育てている王台という巣を見つけると、その木枠にいる世話係もろとも他の箱に移し、人工的に分封をさせてしまう方法もあるのだとか。
気難しいと言われるニホンミツバチをセイヨウミツバチ並に家畜化しようということなのだが、私はそこまではしたくない。
偶然を期待してワクワクしたりハラハラしたりしながら待ちたい。
画像は、マムシグサにいたクモだが、漢字で『蝮に蜘蛛』とすると邪悪感がある。
蜂飼いも、罠を仕掛けて自然をたぶらかす邪悪な趣味と言えなくもない。
追記;3代目、2代目であっているのかなと、記録を調べて見たら、3年前ではなく2年前の間違いだったので訂正しました。
代は正しかったです。
追記2;巣牌ではなく、正しくは巣脾。脾臓の脾でしたので訂正。