散歩中は、垣根越しのよそ様の園芸を観るのも楽しいが、路傍に生えている道草も見過ごせないのがあったりする。
この草は、葉が萼のようであり花弁のようであり、小さいからこそか、小さいのにか、全体で咲いていて捨て置けない。
調べてみると、マルバマンネングサ(丸葉万年草)とあり、多肉植物なので暑さ寒さ乾きにも強いそうだ。
それなら庭ばかりではなく、地べたの隙間という隙間に植えたら、不都合な雑草が生えずに良さそうだ。
公的土地を仕切るフェンスの下に蔓延っているので、採るのは支障なくかまわないだろうけれど、犬のオシッコが気になる。
もしかして犬のオシッコを頼りに蔓延る草なのかもしれないなどとも思われて、持ち帰るのはためらわれる。
そのうち田舎で見つけたなら、いろんなところに移植して繁殖させたい多肉食物だ。
雑草あつかいにされている多肉植物には、大きいものがないからか、それぞれになかなか魅力がある。
畑に生えるスベリヒユ(滑莧)だって田舎の人は見向きもしないけれど、私は茹でてポン酢を掛けておいしくいただいている。