10日ほど留守にしただけですっかり無人風になってしまった家周りの、気になる草だけを取り除き芝刈り機も走らせた。
期待していたニホンミツバチの分蜂はなかったようで、入居はなく探索蜂は相変わら少数がキンリョウヘンに留まっていたり、たまに箱に出入りしたりだ。
いろんな箇所を点検したり、あるき回って、だんだんと人が住んでいる風にしていく。
一人の力でも、ちょっと見場を良くする動き方を心がけたり、周りに褒められるべく作業をしたら、それらしく変化して認められもするから面白い。
そうこうしながら、ふと気づいたのがウスバシロチョウで、なぜか元気なく草に止まって、近づいても逃げなかった。
名は知っていたのに思い出せず、調べるのは『透けた翅の蝶』で一発検索できるから簡単。
早春に現れるギフチョウの仲間だそうで、雄は交尾した後で雌の交尾器にスフラギス(交尾嚢)というものを付けて他の雄との交尾ができないようにするそうだ。
次に見つけたのが、おそらくギンメッキグモだと思われるのだが、もしかしたら違うかも知れない。
脚立に乗っているとき目の前に居たのだが、何しろ小さいのと不安定な姿勢とで2枚撮るのがやっとだったからピンぼけになり自信が持てない。
空中に網を張る蜘蛛はたいてい見たことがあるのに、これは初めて見た蜘蛛だった。
こいつの雄は雌と交尾した後に雌の交尾器を破壊して、これもまた他の雄との交尾を阻むのだそうだ。
そのような知識を知らぬままに、たまたま気になった蝶と蜘蛛を撮ったら、両者とも姑息と言ったらまずいか、セコイと言うのか、狭量な奴らであった。