世の中は、もうこの先ずっと手洗いうがいマスクを推奨し続けることになるだろうから、組立式穴空きアングルを切断して組み立て、手洗い場を作った。
というわけではないけれど、宇治の自宅で新品に換えた廃材を捨てるのは忍びなくて、わざわざ500kmの道のりなのに積んできたのだ。
生アングルを使って溶接で組み立てるなら、4分の1くらいの値段でできるだろうが、好きな箇所でボルト・ナット組みができる簡易組立アングルは便利。
重たい溶接機を持ってくるのもしんどいが、溶接の火が飛んで洗面陶器にスパッタリングが付き、汚くなることも避けられた。
アングルは3mm厚30×30mm長さ2400mm4本で4×1780円=7120円と、組立ボルト・ナットセットが2袋×438円=876円の合計7996円。
5000円で出来ればと思っていたが、これくらい掛かるのは仕方がない。
これで、農作業の汚れを取る手洗いをして、顔なんかも洗ったりして、シャワーもゆくゆくは取り付けて、そうなると囲いも必要か、そこまではしない。
雪の降る前に洗面陶器をひょいと上に持ち上げて外し、台の枠はバラさずに小屋に納めるだけだから、雪解け時に再設置も楽だ。
誰か早く裏口に回ってきて『おっ』と言ってくれないかと、私とて失敗ばかりではないわけで、素知らぬ顔をして待つ心地良さ。