テレビのドラマなどに、
ほんのちょっとした役で、登場する人物が、
よく知る俳優だったりすると、オヤと思います。
さてっと、本を読んでいると、
実名が登場する場面があります。しかも、チョイ役で、
その一場面でしか出てこなかったりする。
そんな例
徳岡孝夫著「『戦争屋』の見た平和日本」(文藝春秋)に
古森義久氏が登場する場面がある。
それは
「1975年4月29日・・・
ベトナムも歴史に、そして数百万の人間の記憶に残る瞬間が、
とうとう来た。外国人記者団総撤退。・・」
この場面を読んでいたら、古森義久氏の名前が出てくるのでした。
「毎日新聞支局に残してきた古森義久記者が、全面外出禁止令の
中を車を運転してやって来た。やっぱりサイゴンに残りたいと言う。
『ベトコンを信用しているわけじゃありませんがね、
仕事がいっぱい残ってるんですよ。現地スタッフに給料も払って
やらなくちゃなりません。ぼくを置いて(サイゴン)出て下さい』
毎日の四人は再び議論をむし返したが、しかたがない
古森君の好きなようにさせようということになった。
四人はバンコクや東京からはせ参じた応援組だが、
古森君は本チャンのサイゴン特派員である。
ベトナム語が出来るし、サイゴンに知人も多い。
だれか一人を残さなければならないなら
彼が残るのが常識的な結論だった。・・」
(p143~145)
別の本からも、別の方を引用。
はい。こちらが本題かなあ(笑)。
谷口智彦著「安倍晋三の真実」(悟空出版)
「2016年4月、私も先輩格としてよく知っていた記者
・・・伊奈久喜さんが亡くなったときのことです。
・・弔電の電文でした。本当に、伊奈さんの闘病の一日を、
病床で立ち会った人にしか書けない中身でしたから、
送り主は誰かと皆が関心をかき立てたのです。
・・・そのとき、SPを先頭に立てた早足の集団が入ってきて、
最前列に向かいます。安倍総理でした。真っ先に献花をし、
遺族に挨拶をして、総理はまた風のように、
その場を去っていきました。
・・・前年の盛夏、ベッドサイドでの見舞いと勇気づけ、
告別式への名札の掲示、真率そのものの弔電と、
最後に告別式への出席と献花。・・・
2人はほぼ同年齢です。伊奈さんのご遺族に伺ったところ、
安倍総理が、父・晋太郎(当時外相)の秘書(政務)として
外務省に机を与えられたとき、伊奈さんは入社6年目・・
すでに外務省クラブ(霞クラブ)のキャップで、
2人はそのころ出会ったといいます。
役所からつく大臣秘書のうち、若いほうの秘書だったのが、
いま外交評論で活躍している宮家邦彦氏で、
安倍晋三、伊奈、宮家の3氏は、外相への尊敬で結ばれ、
目指すべき日本の方向で考えても一致して、
いつしか同志のような関係になったといいます。
ですから交際は、30年以上。察するに、
安倍総理も伊奈さんも、まだ若くて、
自分が将来どうなるか見通しなど立たず、
何者でもなかったころ、そのころ共有した時間を、
大切にし続けたということでしょう。」
(p99~102)
はい。伊奈久喜氏は私は知りません。
しかし宮家邦彦氏の名前は雑誌で知っておりました。
この本には、堤堯氏も一箇所登場しています(笑)。
それは安倍総理の米議会の演説をした箇所でした。
カッコ内で登場していました。
(演説の直後、その点を見抜いた炯眼の持ち主は、
元「文藝春秋」編集長でコラムニストの堤堯氏ただ一人でした。)
(p52)
そして、「安倍晋三の真実」の第四章では
「6年間近く毎月外国に出かけ、たくさんの指導者と会っていれば、
安倍総理には、ビジネスライクな関係を超えた、
真の友情を培う相手が幾人も現れました。
私は、これこそ国の宝だと思う者です。
まず、長くその座にいなければ、外国の指導者との友誼など
つくれません。長くいただけでも難しい。
お互いに敬意を払い合える関係をつくれるかどうかは、
人によるでしょう。・・・・
これこそが、国益を支える資産だと言っていいでしょう。
豪州ターンブル首相については既に述べました。
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領、
インドのナレンドラ・モディ首相、
先にも挙げたカタールのタミーム首長、
イスラエルのビヤンミン・ネタニヤフ首相や、
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領。
この中にはモディ首相のように、
安倍総理を相手に、仏教的、ヒンズー的文化の
共通性を強く確認し合おうとする人もあります。・・」
(p252)
「外部環境をこうして安心できるものにしていけば、
それは国内の長い闘い、つまり経済再建の努力に、
必ずやプラスに働くはずだという思いが総理にはあるのです。
日本は、同じ価値観をもった国々と緊密に繋がる国だと
世界に見せることは、日本の、国としての政治資本を高め、
容易なことでは手出しできない印象を与えます。
と同時に、未来に対して悲観したがる日本の若い人たちに、
『日本はこうした国々としっかり連なっている』『大丈夫だ』
と安心してほしい気持ちが、総理にはあるのでしょう。・・」
(p254)
はい。谷口智彦著「安倍晋三の真実」は、
はじめから私にはダイジェストはできないと思い。
こうして、この本の片鱗だけを紹介してみました。
読んでほしいのですが、
そうだ、ここは引用しておかなきゃ。
「安倍政権自体を潰したいならともかく
(そう思う人に意見を変えさせることを、
本書はもともと狙っていません)・・・」
(p155)
ほんのちょっとした役で、登場する人物が、
よく知る俳優だったりすると、オヤと思います。
さてっと、本を読んでいると、
実名が登場する場面があります。しかも、チョイ役で、
その一場面でしか出てこなかったりする。
そんな例
徳岡孝夫著「『戦争屋』の見た平和日本」(文藝春秋)に
古森義久氏が登場する場面がある。
それは
「1975年4月29日・・・
ベトナムも歴史に、そして数百万の人間の記憶に残る瞬間が、
とうとう来た。外国人記者団総撤退。・・」
この場面を読んでいたら、古森義久氏の名前が出てくるのでした。
「毎日新聞支局に残してきた古森義久記者が、全面外出禁止令の
中を車を運転してやって来た。やっぱりサイゴンに残りたいと言う。
『ベトコンを信用しているわけじゃありませんがね、
仕事がいっぱい残ってるんですよ。現地スタッフに給料も払って
やらなくちゃなりません。ぼくを置いて(サイゴン)出て下さい』
毎日の四人は再び議論をむし返したが、しかたがない
古森君の好きなようにさせようということになった。
四人はバンコクや東京からはせ参じた応援組だが、
古森君は本チャンのサイゴン特派員である。
ベトナム語が出来るし、サイゴンに知人も多い。
だれか一人を残さなければならないなら
彼が残るのが常識的な結論だった。・・」
(p143~145)
別の本からも、別の方を引用。
はい。こちらが本題かなあ(笑)。
谷口智彦著「安倍晋三の真実」(悟空出版)
「2016年4月、私も先輩格としてよく知っていた記者
・・・伊奈久喜さんが亡くなったときのことです。
・・弔電の電文でした。本当に、伊奈さんの闘病の一日を、
病床で立ち会った人にしか書けない中身でしたから、
送り主は誰かと皆が関心をかき立てたのです。
・・・そのとき、SPを先頭に立てた早足の集団が入ってきて、
最前列に向かいます。安倍総理でした。真っ先に献花をし、
遺族に挨拶をして、総理はまた風のように、
その場を去っていきました。
・・・前年の盛夏、ベッドサイドでの見舞いと勇気づけ、
告別式への名札の掲示、真率そのものの弔電と、
最後に告別式への出席と献花。・・・
2人はほぼ同年齢です。伊奈さんのご遺族に伺ったところ、
安倍総理が、父・晋太郎(当時外相)の秘書(政務)として
外務省に机を与えられたとき、伊奈さんは入社6年目・・
すでに外務省クラブ(霞クラブ)のキャップで、
2人はそのころ出会ったといいます。
役所からつく大臣秘書のうち、若いほうの秘書だったのが、
いま外交評論で活躍している宮家邦彦氏で、
安倍晋三、伊奈、宮家の3氏は、外相への尊敬で結ばれ、
目指すべき日本の方向で考えても一致して、
いつしか同志のような関係になったといいます。
ですから交際は、30年以上。察するに、
安倍総理も伊奈さんも、まだ若くて、
自分が将来どうなるか見通しなど立たず、
何者でもなかったころ、そのころ共有した時間を、
大切にし続けたということでしょう。」
(p99~102)
はい。伊奈久喜氏は私は知りません。
しかし宮家邦彦氏の名前は雑誌で知っておりました。
この本には、堤堯氏も一箇所登場しています(笑)。
それは安倍総理の米議会の演説をした箇所でした。
カッコ内で登場していました。
(演説の直後、その点を見抜いた炯眼の持ち主は、
元「文藝春秋」編集長でコラムニストの堤堯氏ただ一人でした。)
(p52)
そして、「安倍晋三の真実」の第四章では
「6年間近く毎月外国に出かけ、たくさんの指導者と会っていれば、
安倍総理には、ビジネスライクな関係を超えた、
真の友情を培う相手が幾人も現れました。
私は、これこそ国の宝だと思う者です。
まず、長くその座にいなければ、外国の指導者との友誼など
つくれません。長くいただけでも難しい。
お互いに敬意を払い合える関係をつくれるかどうかは、
人によるでしょう。・・・・
これこそが、国益を支える資産だと言っていいでしょう。
豪州ターンブル首相については既に述べました。
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領、
インドのナレンドラ・モディ首相、
先にも挙げたカタールのタミーム首長、
イスラエルのビヤンミン・ネタニヤフ首相や、
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領。
この中にはモディ首相のように、
安倍総理を相手に、仏教的、ヒンズー的文化の
共通性を強く確認し合おうとする人もあります。・・」
(p252)
「外部環境をこうして安心できるものにしていけば、
それは国内の長い闘い、つまり経済再建の努力に、
必ずやプラスに働くはずだという思いが総理にはあるのです。
日本は、同じ価値観をもった国々と緊密に繋がる国だと
世界に見せることは、日本の、国としての政治資本を高め、
容易なことでは手出しできない印象を与えます。
と同時に、未来に対して悲観したがる日本の若い人たちに、
『日本はこうした国々としっかり連なっている』『大丈夫だ』
と安心してほしい気持ちが、総理にはあるのでしょう。・・」
(p254)
はい。谷口智彦著「安倍晋三の真実」は、
はじめから私にはダイジェストはできないと思い。
こうして、この本の片鱗だけを紹介してみました。
読んでほしいのですが、
そうだ、ここは引用しておかなきゃ。
「安倍政権自体を潰したいならともかく
(そう思う人に意見を変えさせることを、
本書はもともと狙っていません)・・・」
(p155)