和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

垂れ流し報道の雛形。

2018-09-21 | 地域
「インターネットがなく、高性能の録画機能もなかった昔は、
テレビ報道の垂れ流しに異議を唱えることは難しかった。
ところが今は、テレビ報道の間違いや、報道されなかった事実も、
ネットの力で即座に把握できる時代だ。・・・」(p198)

これは山岡鉄秀著「日本よ、もう謝るな!」に出てきます。

はい。「新潮45」10月号にその例が読めます。

ということで、「新潮45」の
特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」
もとは、新潮45に掲載された杉田水脈さんの文に
バッシングが起こったのが、きっかけの特別企画。

潮匡人氏による文の題は
「『凶悪殺人犯』扱いしたNHKの『人格攻撃』」。
こうはじまります。

「平日の午後九時から午後十時まで生放送されている
NHK『ニュースウォッチ9』。番組のキャスターは
ご存知、有馬嘉男と桑子真帆。」(p110)

はい、ていねいに引用してゆきます。

「去る八月三日放送で特集した杉田水脈衆議院議員への
バッシングは目に余った。非難の的は『新潮45』8月号に
掲載された杉田代議士の寄稿文。そのごく一部を切り取り、
一面的かつ独善的に報じながら、
「難病患者支援団体の女性事務局長』に、こう語らせた。

『杉田議員の文章を読んで、真っ先にひらめいたのは
(相模原障害者殺傷事件の)植松(被告人)と根っ子は
一緒だ(以下略)』

番組はそう大書したテロップも掲げた。
その前後を含め、
『ヒトラーの優生思想』と同根と断じながら、
『反発』が広がっている等々、約十分間にわたり
非難一色の『報道』を続けた。・・・
わが国の犯罪史上でも稀な重大凶悪殺人と同視し、
同根と断じたわけである。
最後に両キャスターがこう総括した。

桑子『浅はかとも言える言葉に、反発や嫌悪感を
   覚えた人は少なくないのではないでしょうか』

有馬『人ひとりの価値を数字ではかるような考え方、
   受け入れることはできません』

二人の総括こそ『浅はか』に過ぎよう。
これではNHKら多数派が(杉田議員ら)少数派(マイノリティ)を
差別している構図ではないか。
私は杉田議員ではなく、NHKに強い反発と嫌悪感を覚えた。

・・たとえ反発や嫌悪感を覚える人が少なくない
『浅はか』な言葉であろうと、表現の自由は最大限
保障されなければならない。それを公共放送たる
NHKがすすんで踏みにじるなど、決して許されない。
NHKこそ尊重すべき多様性を自ら蹂躙している。

そもそも杉田議員の寄稿文は
『人ひとりの価値を数字ではかるような考え方』
なのであろうか。少なくとも
『人ひとりの価値を数字ではかる考え方』とは断定できない。
だからNHKも『ような考え方』と逃げた。
同様に『浅はか』と断定せず『とも言える』と予防線を張った。
さすがNHK、なかなか狡猾だ。

・・・だとしても、公共放送がプライム枠の看板報道番組で
全放送時間の六分の一を費やし、これほど非難誹謗すべき
過失ではあるまい。
ここまで徹底的に叩くのは病的にさえ見える。
・・・・」(p111)

うん。あとは、今発売の『新潮45』10月号の特別企画を
読んでみられることをおすすめします。

さてっと、最初に引用した
山岡鉄秀著「日本よ、もう謝るな!」に
杉田水脈(みお)氏の名前が登場しております(p230)
こちらも、そこの箇所だけでも読んでみることを
おすすめしたくなるのでした。

コメント
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