和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

菅官房長官の一日。

2018-09-06 | 先達たち
北海道で今日の午前3時ごろに地震があり。
それを知らずに7時ごろ起き出してきてから、
テレビをつけていると、菅官房長官が出てくる。

そうだ。
谷口智彦著「安倍晋三の真実」(悟空出版)に、
菅官房長官に触れた箇所がありました。
長くなるのをいとわず、引用していきます。



「ところでその安倍総理に負けないくらい働いているのが、
菅官房長官です。菅氏にはどうも、
『総理以上に働かなければ』と思っているフシすらある。

菅官房長官は、毎日決まって朝4時半には起床。
6時にSPさんが来て、一緒に散歩し、7時からは
だいたいいつも総理官邸裏のホテルで朝食をとりながら、
誰かに会うというのが、菅官房長官の一日の始まり方です。
起床してから6時までの間は、すべての新聞と、週刊、月刊
の雑誌などくまなく点検します。

それをしなくてはならないのは、官房長官とは職制上、
すべての行政機構を束ねる人、会社でいえばトップを支える
最高執行責任者(COO)だというだけでなく、
毎日二度、午前と午後に記者会見をし、
質問に答えなくてはならないからです。

記者会見の頻度、実施する人の位の高さ、
和英双方同時通訳と手話通訳の提供、
それに会見場の収容人員の規模のどれをとっても、
英国ダウニング街10番地の首相府、
米国ホワイトハウスをはるかに凌駕します。
世界標準からいえば、過剰サービスだといっても
おかしくないほどです。

ともあれ菅長官は、この仕事を連日続け、失言したり、
ましてや舌禍事件を起こしていません。
東京新聞の有名記者のように、長官を不機嫌にさせ、
不用意な発言をするよう仕向けているとしか思えない
質問を繰り出す人がしくこく食い下がろうとも、
菅長官はあまり顔色を変えず、特別に不機嫌にもならずに、
ごく淡々とやり過ごしている。
真似のできることではありません。

一日が終わると、長官には夜の会合が二階建て、三階建てで
入っていることが珍しくなく、朝4時台に起きるからといって、
そう早く帰宅できるわけでもないようです。

この日課を毎日続けるとは強靭な体力、気力を必要とするでしょうが、
土日ともなると、菅長官もほとんどすべての週末を当てて、
平日には聞けない突っ込んだ話を官僚たちにさせてみたり、
利害が折り合わない役人を両方連れてきて、
目の前で議論させ落としどころを探らせたり
といったことで潰している、つまり休んでいないというのです。

朝から晩までの、この日程を、毎日変わらず続ける菅長官は、
風邪をひいたり熱を出したりしないのかと事情を知る人に
聞いたことがあります。『風邪もひくし、熱も出しているんです。
でも、我慢して続けるんですね』とのこと。

5年以上続くと別段不思議とも思われないかもしれませんが、
民主党(当時)政権から代わったばかりのころ、これは衝撃でした。
なぜと言うに、それ以前の官邸の住人に、ここまで自分に厳しく、
働き詰めに働く人などいなかったからです。
・・・総理も官房長官も、ほとんど滅私奉公の働きぶりなのです。

それは霞が関に文字通り衝撃を与え、それ以前の
『官僚にバカにされる政治』は一新、
『官僚が畏怖する政治』に変わりました。・・・
のんびりなど構えてはいられないと思う人の働きぶりでしょう。
自民党総裁の座を狙い、ゆくゆくは総理になりたいと思う人は、
これくらいの働き方を5年も6年も続けられるか、
まずは自分の胸に手を当てて問うてみるべきです。」
(p157~p159)


コメント
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