和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

個人の力に負う部分。

2018-09-10 | 道しるべ
「Voice」10月号届く。
谷口智彦氏の文の掲載箇所をまずひらく。
題して「『希望の総理』安倍晋三の真髄」。

外交面についてを引用。

「安倍総理はトランプ大統領と初めて会った際、
『アメリカのメディアがどんなにあなたを悪しざまに
いおうが、私は自分の目であなたという人物を見に来た』と、
全身で伝えたのだと思います。」(p49)

「北朝鮮の行動はアメリカ、中国、ロシアという大国の
動きによってほぼ規定されます。」

こんな箇所はどうでしょう。

「昨年五月三日、安倍総理は自民党の総裁として、
憲法九条に第三項を加えて自衛隊の存在を明記する
加憲案を提案しました。

それに対して中国の反応は、今日に至るも、
習近平国家主席、李克強首相、大毅外相の
いずれも黙ったままです。
やれ『軍国化』しようとしているとか、
盛んな批判を浴びせるかと思いきや、沈黙です。

思うにこの『反応の不在』は、
安倍総理の強さにかんがみて、
いま揺さぶりをかけても中国として得られる得点は
さしてないとみたからかもしれません。

アメリカとの関係も強固で、
今後の日中関係について一定の見通しが立っている。
けれど安倍総理の力が弱くなれば、中国は一転、
日本に対して高圧的態度に出てくるはずではないか。」
(p49)


ちなみに、この谷口氏の雑誌の文のはじまりには

「政権というもの、株式会社と違って、
現政権を否定する人へとトップが交代したら、
その時点で一度『自己資本』がご破算になる
性質のものだからです。・・・・
いまの日本には、安倍総理が積んだレンガを崩し、
一から新しい政治・外交・経済政策を
やり直す余裕はありません。・・・・」(p46~)

どういうわけか、直木賞というのも出て来ます。

「直木賞を受賞した朝井リョウさんの小説『何者』には、
現代を生きる若者の葛藤がリアルに描かれています。
大学四年生の主人公たちは、就職活動に対する不安から
疑心暗鬼に陥り、友情にも亀裂が入ってしまう。
この本は第二次安倍政権発足直前の2012年11月に発刊されましたが、
まさに日本の、あのころの空気を象徴しています。
当時の大学生にとって社会に出ることは、
まるで暴風雨のなかに飛び込んでいくような
ことだったではないでしょうか。・・・」


谷口氏の単行本を読んだせいか、
つい、雑誌の文も気になります(笑)。
そうそう、「個人の力に負う部分が少なくない」
という言葉もありました。

「外交面では、トップが安倍総理だからこそ
うまくいっている部分が多くあります。
たとえば21世紀の大国であるアメリカのトランプ大統領、
中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領との関係。
これらを見ると、安倍晋三という個人の力に負う部分が
少なくない。
先ほど述べたように、いま日本の総理が代わったら、
日本外交における『資本蓄積』がすべてご破算になってしまいます。
・・・」(p48)

コメント
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