和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

意地悪新聞。

2022-02-22 | 本棚並べ
『いじわるばあさん』No.1を読みます。
古典的でもあり、現在の新聞でも、使われやすい手口。
言葉の一部変更をして、噂の伝播力をつたえています。

うん。引用する前に、
そういえば、思い出します。サンゴに落書きをし、
それを一面で、堂々と発表した新聞がありました。
それが自作自演だった事は、きれいに忘れてます。

ここでは『いじわるばあさん』の言葉の意地悪。
第一巻からだけですが、2箇所を紹介してみます。

p39の四コマ漫画。
ばあさん「はやいもんですねえ」
ご夫人 「もう七草(ななくさ)ですものねえ」
ばあさん「どちらへおでかけでした?」
ご夫人 「買いぞめ、ホホホホ」と、風呂敷荷物を抱えています。
ご夫人を見送りながら、近所の人へと、ばあさんが語るひとこと
『七草(しちぐさ)がどうとかって話でしたよ』
近所の人が3人して
『あちらさまも おたいへんね』
『どこも不況なのよ』


新聞にも、少し言葉を言い換えたり、肝心な全文を紹介せず
一部引用して、いかにも真実を伝えたような
公平性をよそおう記事が、ここぞという時に出ることがあります。

p86の四コマ漫画『伝言』
ご夫人 『じゃすみませんが おことずけねがいます』
ばあさん『よござんす どうせ通り道ですから』
ばあさん『なんとかー灸をしますからいかがですかって』
じいさん『灸(きゅう)!』
じいさん『せっかくじゃが おれは にがてだ』
ばあさんはもどってゆく
ご夫人の庭で
ご夫人 『あのかたバーベキュー大好物なはずだけどねぇ』
ばあさん『ほんと ほんと』といいながら、頬張っている。

読みはじめると、どうやら
『いじわるばあさん』には息子が3人いるようです。
家庭のある息子も困り、いじわるに涙するお嫁さんが登場し、
3人の息子の家庭で、持ち回りで世話をすることになります。


『いじわるばあさん』が免疫効果として作用する、
『いじわる新聞』に涙しない・騙されない対面法。

う~ん。これならば、子供からお年寄りまで楽しめそう。
そんな国語の授業があればぜひ参観したいのだけれども、
何だか他人に求めても詮無い話。せめてブログの楽しみ。


コメント (2)
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