「よりぬきサザエさん①」に、それはありました(p127)。
その四コマ漫画を、ゆっくりと読み、眺める。
三コマ目の、笑い声がカタカナで太字になっています。
四コマ漫画にしては、セリフが多い方です。
登場人物は、みな正座しています。
太い幹を輪切りにした火鉢が中央にあります。
火鉢の右に浪平。左にサザエさん。
一コマ目から三コマ目まで左側に登場するサザエさんは、
はじまりは、叱られてうなだれています。
二コマ目は、口に両手をあてて笑いをコラえています。
三コマ目は、膝立ちするようにして手を広げて笑っています。
(めんどうなので、一コマは①、二コマは②・・・にします)
①浪平『おまえはどうもおちつきがたりん』
②浪平『むかしの金言にも、めは にんげんの
まなこなり ということばがある』
サザエ『いやだ・・・めは こころの まどでしょう』
③浪平『ワッハハハハハハハハ そうかそうか』
サザエ『ワハハハハハハハハハハハ』
ここだけ、サザエさんは、読者の方をむいての笑い顔。
④火鉢を真ん中にして、右に舟さん。左に浪平。
浪平は、①のサザエさんのように、首をたれています。
舟『あなた もっと ちゃんとしつけを
なさらなきゃだめじゃありませんか』
浪平『うん』
ちなみに、浪平さんだけ、座布団を敷いております。
③の『ワッハハハ・・・』の笑い声は太字でした。
『ハ』は浪平が8回、サザエが11回。
はい。鶴見俊輔氏による、この四コマの活字解説があったので、
注意して味わいながら眺めました。
はい。四コマ漫画にも解説が必要で、しかも解説だけではダメ。
やはり、ここは四コマ漫画を直接見ておくことが出来よかった。