和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

手紙でも書いてやってくださいナ。

2022-03-28 | 手紙
長谷川家の三姉妹。マー姉ちゃん長女の長谷川まり子さん。
「サザエさん うちあけ話」の最初の方に登場する箇所は、
福岡出身アズマ マナブさんとの交際が描かれております。

『足しげくかよってきては、姉をそとにつれ出していました。
 出るのはいいが彼女、食べものに目がなく、
 決してえんりょも、しないタチ。

 彼はしだいに
「ウチ(長谷川家)でいっしょに話しましょうや」と、
 すわりこんで、うごこうとしません。
 サイフも、底をついたとみえます。・・・』

『さて、先方の親も上京して、婚約のはこびと、なりましたが、
 まもなく応召。久留米の連隊。そして中支からラブレターが
 とどきます。といっても、軍りつきびしいから、
 内容は、暑中見まいと、さしてかわりません。

 「早く、へんじをあげなさい」と律儀な母は、
 うるさく姉をせっつきます。

 ところが、無類のフデぶしょうで、ため息と共に、
 やたらと びんせんのかき損じの山をきずくだけで
 一日のばしです。

 ついに見かねて、ヒットラー(母親)が代返を決行。
 アズマと母との間に、ラブレターが、せわしく往復し、
 やがて彼は、ヒシと母のレターの束をむねにビルマに
 発って行くこととなります。

 小隊長として出陣が決まりますと、姉はモンペ姿で、
 彼のウチに、とんでゆきました。・・・
 わずか一週間の花よめでした。・・・・・      」

はい。絵と文字とで、読者としては、何気に読むすすみます。
そういえばサザエさんの四コママンガに、こんなのがあった。

①夜コタツで晩酌をしておそい夕食をとる浪平。
 舟さんが座るわきには電気釜?
 襖ごしには、寝ている子供たち

 舟 『 コドモにあえないときはチョット
     てがみでもかいてやってくださいナ 』
 浪平『 ウン 』

② フトンに起きて座っているカツオ
  そばによってくるワカメ。
  ふたりして、てがみをうれしそうに読んでいる。

 ふたり『 おとうさんからだ!! 』

 フトンのわきには、舟さんがすわっている。

③朝ご飯を、お膳でたべている。カツオとワカメ。
 カツオは通学カバンを背中にしょいながら。
 舟さんが白のカッポウ着で立っている。

舟『 コドモたちからも ごへんじだしたら? 』
二人『 ウン 』


④ 文机で、便箋にむかう、お舟さん。
  付近には丸めた便箋がアチコチに。

舟『 みんな、あたしに代筆させるんだョ 』
     吹き出しのなかの「みんな」には
     浪平・カツオ・ワカメの顔が描かれている。

 そばに立って、あきれた顔をしているサザエさん。

   (p118 長谷川町子全集33「よりぬきサザエさん」 )


はい。この四コマの配役を
長谷川家で割りふるならば、

舟さんは、お母さん。
カツオは、長谷川まり子。
ワカメは、長谷川洋子。
サザエは、長谷川町子。

という組み合わせが、どうも
ピッタリとはまる気がします。






コメント (2)
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