新聞は、テレビ欄を覗く楽しみ(笑)。
さてっと、今日の午後1時からNHKBSプレミアムで
映画『素晴らしき哉、人生』(字幕)を放映。
うん。この機会に再見。
ハローウィンは、私にはどうもピンとこない。それなら、
年末年始のこの時期なら、クリスマスが思い浮かびます。
うん。『素晴らしき哉、人生』を録画しておくことに。
ということで、この映画のお話。
瀬戸川猛資著「夢想の研究」(早川書房・1993年)からの引用。
「・・唐突に思い出すのは、フランク・キャプラ監督の
アメリカ映画『素晴らしき哉、人生!』(’46)である。
人生に絶望して自殺しかけたジェームズ・スチュアートを、
天国の見習い天使ヘンリー・トラヴァースが
クリスマスの晩に救いにやって来て、
《 彼が存在しなかったもうひとつの世界 ≫を見せてやる。
というストーリーのこの作品は、
『オズの魔法使』と並び称されるアメリカ・ファンタジー映画の古典である。
同時にまたこれは、西欧の生んだクリスマス映画の最高傑作でもある。
・・・・・
わたしはかねがねこの映画に感嘆していた。
なんというか、普通の映画の規格をはずれた『すごさ』を感じるのである。
とくにラストの30分。このめちゃくちゃなフィナーレは、まったくすごい。
演出とか演技とか映像とかいったものを超えた何かがある。
あれはいったい何なのだろう?・・・・
あれは、クリスマスの祖先たる太古の祭りの熱狂のすごさなのだ。
時間と次元の混乱。
クリスマス・プレゼントというとてつもない無償の贈り物。
古い秩序の崩壊と新しい人生の誕生。
『素晴らしき哉、人生!』は、
≪ 死と再生 ≫の祝祭に捧げられた寓話なのである。」( p186~187 )
はい。この言葉を噛みしめながら、録画して映画を再見することに。
大人の童話ですね。楽しませていただきました。
われわれの年代の人間には、この古き良き時代の映画はわかりやすいです。
コメントありがとうございます。
もうご覧になったのですね。
こちらは録画してそのまま、
そのうち見ようと思います。
23日の夜に、録画を再生。
以前にはじめて見たときは、
旅行に出掛けようとする度、
アクシデントで旅行が中止。
その繰返しが印象深かった。
こんかい、見た際に印象に残ったのは、
家でクリスマスの飾りつけをしている
ところに、主人公がかえってきて子供
たちに嵐がきたような狼藉をする場面。
今度見る際どこが印象に残るのだろう。