1ヶ月ほど前からこの日の月を狙っていた。夏場は撮れないだろうと思っていた翌日に新月を迎える月齢28の細月だが、どうやら撮影は可能なようだ。長者ヶ岳からだと日の出の30分前に富士山の山頂少し左側から昇って来るはずだ。地球照になる時間は5分から長くて10分くらいだが、それでも狙うには十分な価値がある。田貫湖の外れのほうからでも撮れるであろうが、月が見えた頃にはもう地球照の月は終わっており、下手をすると月すら撮影は困難かもしれない。だからこの月を撮るには長者ヶ岳山頂まで行くしか無い。
前日は夕方8時半ごろに田貫湖湖畔に到着した。山頂テント泊を考えていたのだが、テントやらシュラフやら担いで登ると山頂到着までの時間がおそらく3時間を超えてしまい、結局は寝る時間が少なくなってしまう。なのでここは車中泊にして未明1時に起床して山頂を目指すことにした。月が出てくるのは夜明けの4時半ごろだが、出来れば3時半ごろに山頂到着して薄明の空に昇っているオリオン座と冬の大三角形を撮影したい。9時半に就眠、目覚まし時計の音で予定通り1時に起床したがかなり眠い。軽食をとって登り始めたのは1時半近くになってしまった。
1時間ほど歩いて富士見台のベンチで休憩。オリオン座が昇って来ており、富士山には笠雲がかかっているようだ。
夜道をひたすら歩いたつもりだが、山頂に到着したのは未明4時、2時間半少々かかったことになるが、このくらいで到着できれば、私の足にしては上出来である。オリオン座と冬の大三角形はだいぶ高く昇って来ている。間もなく薄明が始まり、空が白々とし始め、真っ青に写るようになってきた。そして4時38分、富士山頂にかかる笠雲の左脇に細月が姿を現した。
山頂に4時到着。オリオン座と冬の大三角形。富士山には笠雲が発生している。
あっという間に薄明の青い空となり、星の輝きは消えて行く。
日の出の約30分前。昇ってきました、月齢28の地球照の月。
200㎜ズームだと富士山だか何だかわからない。
富士山頂とこの月齢28の地球照の月を撮影するためにCanon200㎜、Borg300㎜の他に広角系レンズ2本の計4本とカメラ2台を持って行ったが、笠雲に山頂が覆われてしまったため残念ながらズームレンズの活躍機会はほとんど無くなってしまった。これもまた仕方なしだが、その代わりに笠富士の上に現われた細月を撮影出来たわけで、これはこれでなかなか見られない風景を目にすることが出来て良かったと思う。
雲間に輝く月齢28の地球照の月
200㎜ズーム
地球照の輝きはあっという間に消えて行く。
笠富士に昇る細月
格好良い笠雲になったが、月の明かりは次第に夜明けの明かりに消えて行く。
もうすぐ消えそうな月の輝き
日の出の時間を過ぎ、笠雲の下面が赤く染まる。
朝焼けの笠雲。次第に雲が増えてきた。
笠富士の後ろ側に何やらドーム型の大きな影のようなものが??
正体は影笠富士。中腹に雲がかかってしまったのは残念。
やがて笠富士の上に朝日が昇る。ダイヤモンド富士からは若干右に日の出の位置がずれている。
雲が増えて富士山の形はわからなくなってしまった。
本日はこれまで。撤収して下山。
翌日が新月か、前日が新月だった細い月を撮影するには、出来るだけ高いところに登って見下ろすような場所でないと地球照の月として捉えるのは難しい。今回は日の出30分前という条件だったが、おそらくこの時間が撮影可能な時間帯の限界なのだと思う。天候になかなか恵まれないこの夏の季節に笠富士の上に昇る細月が撮影できたのはラッキーだったと思う。2月に雨ヶ岳で狙った月が絶好の条件だったにもかかわらず、新調したBorg300㎜レンズをうまく使いこなせず満足な画像が得られなかったことが未だに悔やまれてならないが、今回は300㎜レンズの出番が無かっただけにまだリベンジ出来たとは思っていない。機会があればまたこの細い月を山上から狙ってみたい。
前日は夕方8時半ごろに田貫湖湖畔に到着した。山頂テント泊を考えていたのだが、テントやらシュラフやら担いで登ると山頂到着までの時間がおそらく3時間を超えてしまい、結局は寝る時間が少なくなってしまう。なのでここは車中泊にして未明1時に起床して山頂を目指すことにした。月が出てくるのは夜明けの4時半ごろだが、出来れば3時半ごろに山頂到着して薄明の空に昇っているオリオン座と冬の大三角形を撮影したい。9時半に就眠、目覚まし時計の音で予定通り1時に起床したがかなり眠い。軽食をとって登り始めたのは1時半近くになってしまった。
1時間ほど歩いて富士見台のベンチで休憩。オリオン座が昇って来ており、富士山には笠雲がかかっているようだ。
夜道をひたすら歩いたつもりだが、山頂に到着したのは未明4時、2時間半少々かかったことになるが、このくらいで到着できれば、私の足にしては上出来である。オリオン座と冬の大三角形はだいぶ高く昇って来ている。間もなく薄明が始まり、空が白々とし始め、真っ青に写るようになってきた。そして4時38分、富士山頂にかかる笠雲の左脇に細月が姿を現した。
山頂に4時到着。オリオン座と冬の大三角形。富士山には笠雲が発生している。
あっという間に薄明の青い空となり、星の輝きは消えて行く。
日の出の約30分前。昇ってきました、月齢28の地球照の月。
200㎜ズームだと富士山だか何だかわからない。
富士山頂とこの月齢28の地球照の月を撮影するためにCanon200㎜、Borg300㎜の他に広角系レンズ2本の計4本とカメラ2台を持って行ったが、笠雲に山頂が覆われてしまったため残念ながらズームレンズの活躍機会はほとんど無くなってしまった。これもまた仕方なしだが、その代わりに笠富士の上に現われた細月を撮影出来たわけで、これはこれでなかなか見られない風景を目にすることが出来て良かったと思う。
雲間に輝く月齢28の地球照の月
200㎜ズーム
地球照の輝きはあっという間に消えて行く。
笠富士に昇る細月
格好良い笠雲になったが、月の明かりは次第に夜明けの明かりに消えて行く。
もうすぐ消えそうな月の輝き
日の出の時間を過ぎ、笠雲の下面が赤く染まる。
朝焼けの笠雲。次第に雲が増えてきた。
笠富士の後ろ側に何やらドーム型の大きな影のようなものが??
正体は影笠富士。中腹に雲がかかってしまったのは残念。
やがて笠富士の上に朝日が昇る。ダイヤモンド富士からは若干右に日の出の位置がずれている。
雲が増えて富士山の形はわからなくなってしまった。
本日はこれまで。撤収して下山。
翌日が新月か、前日が新月だった細い月を撮影するには、出来るだけ高いところに登って見下ろすような場所でないと地球照の月として捉えるのは難しい。今回は日の出30分前という条件だったが、おそらくこの時間が撮影可能な時間帯の限界なのだと思う。天候になかなか恵まれないこの夏の季節に笠富士の上に昇る細月が撮影できたのはラッキーだったと思う。2月に雨ヶ岳で狙った月が絶好の条件だったにもかかわらず、新調したBorg300㎜レンズをうまく使いこなせず満足な画像が得られなかったことが未だに悔やまれてならないが、今回は300㎜レンズの出番が無かっただけにまだリベンジ出来たとは思っていない。機会があればまたこの細い月を山上から狙ってみたい。