山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

土星・木星・水星と細月が接近した朝 富士川町林道 令和3年3月11日

2021年03月11日 | 星空
 本日で東北の震災から10年が経つ。出張で何度か勤務している南三陸の町立志津川病院はその後どうなっているのだろうか?震災後に訪問した女川で知り合いになり、今でもおつきあいのある水産会社おかせいの皆さんは元気だろうか?いろいろと思うところはある。テレビで震災の特集番組が多数放映されており、妻は熱中して見ているが、私はどうも悲惨な光景を何度も見直すのは苦手であまり見ていない。しかし、震災の記憶は忘れてはいけないと思う。

 さて、昨朝と今朝は接近した土星・木星・水星に加えて細い月が加わるという絶好の天体現象が起こる日だった。昨日ならば細い月の昇るパール富士の撮影が可能だったのだが、手帳を紛失してメモしてあった日を1日間違えてしまい、折角の天候だったのに撮影に行かずに過ぎてしまった。改めてステラナビゲーターで時間と場所を計算し直し、早朝3時45分に起床して撮影に出かけた。天の川も期待していたのだが、現地に到着した朝5時には空が明るくなっており、もう天の川の輝きは消えてしまっていた。


    薄明の空と富士山。木星と土星、さらに水星も輝いているのだが、この画像だと見えにくい。


    細い月が昇って来た。


    トリーミング画像


    さらに解説。もう少し暗いうちにこの景色が見られると思っていたのだが、思っていたよりも明るい時間になってしまった。


    本日の狙いはもうひとつあった。富士山の真上、やや右寄りに輝く白い筋、これは国際宇宙ステーションISS。


    比較明合成画像。富士山に昇る細月と国際宇宙ステーションISS

 肉眼でも頭の上を通り過ぎて行くISSがはっきりと見えたのだが、東の空は明るいうえに春霞が出ていて、途中で見えなくなってしまった。日の出の時間に近く、想定していたよりも空が明るかったのがちょっと失敗だった。


    月と富士山。月の上には木星が輝く。







    日の出前の富士山


    日の出を迎える


    真っ赤な朝日昇る


    朝日昇る富士山


    夜明けの富士山

 早くも春霞がかかるシーズンに入って来た。細月と天の川を撮りたかったのだが、前日見逃したのは少し痛かった。本日も狙った情景は良かったと思うが、想定していたよりも空が明るくなってしまい、少し間の抜けた写真になってしまった。また次の機会に頑張ろう。

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吐竜の滝と川俣川東沢渓谷散策 令和3年3月10日

2021年03月11日 | 渓谷
 過去に2度訪問したことがある吐竜の滝であるが、その先にある遊歩道は通行止めで入れないものだと思っていた。しかし、どうやら勘違いだったようで遊歩道の上流部半分ほどが崩落によって通行止めになっているらしい。まだ花の季節には早いのだが、どんな感じなのか偵察に散策してみる。歩き始めが午後3時を過ぎており、夕方から家族での夕食会の予定があるので散策時間は2時間ほど、いつものように植物探索しながら歩くのであまり先のほうまでは行けないだろう。


    川俣川東沢渓谷の案内板。✖印のところが通行止めのところ。清泉寮までは行けるようだ。


    吐竜の滝までは良い道。


    滝が見えてきた。


    何筋も滝が流れ落ちる吐竜の滝


    別角度から。迫力があるというよりも美しい滝と言ったほうが合いそうである。


    石垣に生えていたのはイワトラノオ


    滝の近くに生えていたオシャグジデンダ


    岩にビッシリと生えていたこのシダは?


    胞子嚢はまだ付いていないが、黒い柄のついた光沢の無いノキシノブ、ミヤマノキシノブ。


    渓谷を進む。この木何の木?さっぱり分からない。


    冬でも青々としているスゲの仲間、たぶんカンスゲ。


    根元は黒紫色。


    対岸の岩壁に生えているのも同じものだと思う。


    ネコノメソウの仲間が生えていた。


    少し咲き始めていた。8個の黄色い葯が見える。ツルネコノメソウのようだ。


    階段を昇る。


    見下ろす御座石(九段の瀬)


    覚円峰


    蘭庭曲水。何かランが生えていた場所なのだろうか?

 あと15~20分も歩けば通行止めの手前の獅子岩まで行けそうだったが、時間は4時20分になりここまでで引き返す。遊歩道を歩くならば、さほどの装備無しで普通に歩けそうである。


    帰り際に岩を覗き込むと、良い位置にミヤマノキシノブが生えていた。まだ葉を開いておらず、いずれ再訪してみたい。

 花が咲く頃に再訪してみたいと思う。

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ミチノクフクジュソウほころぶ 北杜市 令和3年3月10日

2021年03月11日 | 里に咲く花
 今年は春の訪れが少し早いようである。昨年案内していただいたミチノクフクジュソウが咲く里山は、昨年訪問した時よりも少し早いのだが、そろそろ咲いているかも知れない。暖かい日差しが射し込んでおり、これならば花を開いているはずである。訪れてみる。


    咲いている。ミチノクフクジュソウ。


    まだ咲き始めたばかりで蕾が多い。


    フクジュソウに比べて少し色が薄く感じなくもないが、並べて見てみないとなんとも言えない程度のレベル。


    萼片が花弁よりも短いと言われているが、同じくらいの長さのものもしばしば見られる。


    気の早いアズマイチゲが一輪だけ咲いていた。


    心安らぐ黄色の花。


    存分に楽しませていただきました。

 まだ咲き始めたばかりで、1∼2週間後が見ごろになってくると思われる。アズマイチゲが一緒に咲いている頃に再訪してみたいと思う。

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